防犯ブログ
- 自動車盗難
2012年02月28日
自動車受難? 盗まれ、燃やされ、海に捨てられる
① ベンツ放火容疑で男を再逮捕 岡山・倉敷署
倉敷署は27日、建造物等以外放火の疑いで、岡山市北区岡町の無職の男(55)=窃盗罪で起訴=を再逮捕しました。
容疑を認めています。
逮捕容疑は、平成22年10月17日午後11時ごろ、倉敷市田ノ上の月極駐車場で、同市の男性(36)がリース契約を結んで使用していたベンツ1台(約760万円相当)をライターで火をつけて全焼させたとしています。
男は、今月4日に倉敷市内でタクシーを盗んだとして窃盗容疑で現行犯逮捕され、取り調べの中で本件犯行を自供したという。
<産経新聞2月28日(火)7時55分配信より>
② 車を盗み海に投棄、窃盗容疑で男逮捕 和歌山
串本署は27日、窃盗容疑で、白浜町田野井の会社員の男(48)を逮捕しました。
同署によると男は黙秘しているという。
逮捕容疑は昨年10月16日午前0時45分ごろ、白浜町田野井の農業の男性(73)宅に駐車中の軽ワゴン車(30万円相当)を盗んだとしています。
同署によると、16日未明に串本町内の海岸で釣りをしていた男性が、海に沈んでいる車を発見。
その後、盗まれた車と判明し、周辺の聞き込みなどで男を特定したという。
<産経新聞2月28日(火)7時55分配信より>
自動車の「災難」というような事件が相次いでいます。
男に盗まれ、放火され、海に沈められるという内容です。
まるで自動車に恨みがあるかのような手口です。
普通は車を盗んだ後は、転売し、現金を得ようとするはずです。
何か事情があって車を転売できず、処分に困った為、放火・投棄という手段に出たのかもしれません。
そうでなければ、単に火をつける、海に捨てる目的で盗むというのは考えにくいでしょう。
持ち主に恨みがある場合は別ですが・・・。
自動車というのは犯罪被害に遭う危険性が高いものだと言えます。
自動車保険の車両保険料が高いのもその理由の一つだと思います。
多くの場合は、盗まれる対象となりますが、場合によっては、車上荒らしや今回の事件のように放火される等の破壊対象となることもあります。
盗難対象となるのは、自動車が高価だからです。
部品やパーツに細かく分解しても、それぞれに用途・需要がありますから、盗んでしまえばいくらでも転売することができるのでしょう。
組織的な犯罪で、大掛かりに海外に密輸するような事件もありますから、このような場合、個人単位の防犯対策では防ぎようもない手口もあります。
盗難対策には効果的と言われたイモビライザー。
これを無効化するイモビカッターが違法に出回り、次々と自動車が盗まれる事件が発生しました。
今度はそれに対抗するイモビカッターガードなるものが販売されているようです。
おそらく近い将来、さらなる手口が出てくるでしょう。
このように防犯対策と犯罪手口はイタチごっこを続けています。
どちらか一方に優れた対策(手口)が出てくると、それを上回る対策(手口)が必ず出てきます。
犯罪が増え、減り、また増え、さらに別の場所で発生し、また減るなど様々に変化します。
それに応じた対策を柔軟に行う必要があります。