防犯ブログ
- 侵入手口
2012年03月21日
雨水ポンプ場に侵入 銅線27キロ盗んだ男逮捕
雨水ポンプ場から銅線を盗んだとして、天理署は20日、窃盗などの疑いで、住所不定、無職の男(23)を逮捕しました。
「売って金にするつもりだった」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は、19日夕~20日未明の間、天理市嘉幡町の市管理の雨水ポンプ場に金網フェンスを破って侵入し、銅線約27キロを盗んだとしています。
パトロール中の署員が、同ポンプ場から東約500メートルの路上で、自転車の荷台に銅線を積んだ男を発見。職務質問したところ、犯行を認めたという。
<産経新聞 3月21日(水)7時55分配信より>
銅線が盗まれる被害で済んだのは不幸中の幸いかもしれません。
もし、犯罪者がポンプ場内の貯水タンク等に毒物を混入するなどしたら、市民の命を脅かす大きな犯罪となりえます。
映画やドラマなどで、過激なテロリストが大量殺人を行う為の手口として出てくることがありますが、現実的に起こっても不思議ではありません。
実際、今回の事件の窃盗犯は、金網フェンスを破ってポンプ場内への侵入に成功しています。
ポンプ場内に侵入しても、最も重要な施設内、貯水池等には近づけないように厳重な警備体制がとられているのかもしれませんが、市民としては不安を感じることでしょう。
貯水池や発電所など重要施設に対する防犯対策は、普通の事務所や店舗に対するものと同じではいけません。
二次的、三次的な被害が発生する恐れがあるのであれば、それを未然に防ぐための対策、最小限の被害に抑える為の可能な限り強固な対策がとられる必要があります。
人の命に関わるような被害を被る恐れがある場合は特に注意しなければなりません。
通常は無人だからとか、盗まれるような高価なものは置いていないというのは、侵入を許してしまう理由にはなりません。
犯罪者という相手側の立場、心理状況も考えた上での防犯対策こそが実態に沿っていると言えます。