防犯ブログ
- 海外のニュース
2012年03月27日
中国 宝くじ中毒者700万人! 窃盗など犯罪の恐れあり
2012年3月25日、中国・北京市で宝くじ購入者に関しての討論会が開かれ、宝くじの購入中毒者について話し合われました。京華時報が伝えました。
北京師範大学中国宝くじ研究センターの調査によると、現在中国宝くじ購入者は2億人を超えました。
そのうち中毒者は700万人いるとされ、重症者は43万人に達するという。
いわゆる中毒者というのは、購入をやめられず、買わないと落ち着かないなどと、すでに自分でコントロールできなくなっている人をいう。
その多くは18~45歳で、高卒と大卒の学歴を持ちます。
また中毒者の月収は1500~3000元(約2~4万円)の人が大半を占め、自分の社会的地位を中より下とみる人がほとんどだということが分かりました。
さらに男性の方が中毒になりやすいという。
専門家はこうした中毒者が社会全体にも影響を及ぼすとみています。
宝くじを購入するために、公費横領や窃盗をする恐れもあり、宝くじにのめりこみ過ぎた結果、破産する人も出てくると懸念しています。
そのため、宝くじ中毒者の問題を社会全体の問題ととらえ、政府関連部門と宝くじ発行機関は重視する必要があると指摘しています。
また政府関係者の中でも、宝くじの多様化や当選金額の値上がり及び発行規模の拡大が中毒者を出している原因の一つととらえており、これらの中毒者に対し国は、宝くじの発行規模をコントロールし、宝くじの透明性と信用性を向上させるべきだと話す人もいるようです。
さらに、当選金の未引き換え金などを基に中毒者の救済機関を設立し、中毒者の研究や救済に当てるべきだと語りました。
中毒者の問題についてはすでに宝くじ発行機関などが対応策の研究を始めたという。
<Record China 3月27日(火)6時49分配信より>
海外のニュースだから関係ないとは言えない内容です。
宝くじにのめり込みすぎて、それが基で窃盗などの犯罪に走る可能性があるという研究結果のようです。
パチンコや競輪、競馬のようなギャンブル中毒と同じような症状なのでしょうか。
日本でも高額宝くじのCMがシーズンごとに大々的に宣伝されています。
毎回買わずにいられないという人も多いでしょう。
もし買うのを止めて、その時に当ったらと考えたら、当るまでは買い続けなければならないと思うのでしょうか。
確かに一獲千金、もし一等が当たれば、一生働かなくても生活できるようなお金が手に入ります。
人生一発逆転、夢を見られるという意味では幸せなことです。
ただ宝くじに限ったことではありませんが、何かにのめり込み過ぎたため、結果として犯罪に走ってしまうケースも考えられます。
パチンコをする為に借金をしたり、軍資金を手にいれようと侵入窃盗を犯す者など、実際に存在しています。
ギャンブルからの転落はまだ分かりやすいですが、例えば趣味が高じて、人の物を盗むという犯罪を犯してしまう者もいるでしょう。
防犯対策という側面以外の視点からも犯罪を研究し、犯罪者となったいきさつ、経緯、動機、環境なども研究すると、犯罪自体を減らすということにもつながるかもしれません。