防犯ブログ
- 窃盗
2012年06月18日
愛媛 スーパー外壁壊しATM盗む 荷崩れし現場放置
16日午前4時ごろ、松山市土居田町のスーパー「セブンスター和泉店」で、ATM(現金自動受払機)コーナーの外壁が壊され、ATMが盗まれているのを110番通報で駆けつけた松山東署員が発見しました。
同署が窃盗容疑事件として捜査。
数十メートル離れた路上に、ATMと逃げるのに使ったとみられる軽トラックが置き去りにされ、外壁を壊すのに使用したとみられるパワーショベルも現場に放置されていました。
犯行グループがATMを積んだ軽トラックで逃げようとしましたが、途中で荷崩れをおこしたようです。
中にあった現金約2010万円に被害はありませんでした。
同署によると、軽トラックやパワーショベルは同市内で盗まれたものでした。
同市内では2月23日未明にも同市平田町のホームセンターの駐車場にあったATMがパワーショベルで壊される窃盗未遂事件があり、未解決のままになっています。
<毎日新聞 6月17日(日)14時22分配信より>
恐ろしい泥棒の手口です。
ATMごと盗み出すために、パワーショベルを盗み、それで店舗の外壁を破壊します。
さらに軽トラックも盗み、それにATMを積んで逃げようとしました。
犯罪で使うためだけにパワーショベルと軽トラックを盗み、当日の犯行に挑むという非常に大掛かりな手口です。
これだけ手間と時間がかかり、危険性が高まっても大金が存在するATMを盗みだすことができれば、元がとれるという考えでしょうか。
実際、今回盗まれることがなかったATMですが、現金は2000万円以上入っていたということですから、成功すれば大金を得られる可能性があったということですから、またこれに懲りずに犯行を企てることも考えられます。
現金は盗まれなかったものの、外壁は破壊され、おそらくATMも壊されているでしょう。(修理が可能かもしれませんが)
店側としては大きな損害です。
盗難被害に伴って破損被害が発生する典型的な例ともいます。
具体的な防犯対策、再発防止策は非常に難しいように思います。
突っ込んでくるパワーショベルを物理的な防御方法で防ぐことはまず不可能でしょう。
仮に防げたとしても、そのために周囲の建物等は大きな被害を受けるでしょう。
ATMでは防犯カメラが設置されており、映像も記録されているでしょう。
犯罪者側もそれを承知で犯行を行いますから、かなり手強いと言えます。
積極的な対策とは言えませんが、こまめにATM内の現金を引き出し、ATM内の現金を一定以下に保つ、ATMを床に固定させ簡単には盗みだせないようにするなどでしょうか。