防犯ブログ

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2012年06月05日 水道水泥棒 空き家から水道メーター盗み自宅につける

空き屋から水道メーターを盗んで自宅に取り付け、水道水を盗んだとして、岡山西署は4日、窃盗の疑いで、岡山市北区万成東町の塗装業の男(54)を逮捕しました。
容疑を認めているという。

逮捕容疑は2~5月、料金滞納で自宅の水道を止められたため、近所の空き屋から水道メーター(約1200円相当)を盗んで自宅の水道管に取り付け、水道水16立方メートル(約2400円相当)を盗んだとしています。
<産経新聞 6月5日(火)7時55分配信より>

料金滞納で自宅の水道が止められるというのはよほど切迫していたのでしょう。
電気・水道・ガスの中で、料金を滞納した場合、命に関わる水道を止められるのが最後だと言います。
水が出ないとどうにもならないということでの犯行です。

支払うお金がなかったのならこれは問題(今話題の生活保護にも関係します)ですし、本人の怠慢やお金はあるけど、単に支払いたくないという理由ならまた別の問題です。
窃盗という犯罪を行う理由も昔は生活の為に仕方なくという犯罪者の方が多かったように思いますが、最近はお金はあるけど払いたくないとか、盗んで売って利益を得たい、単に暇つぶしなど様々な理由になっています。

ただ、被害者の方はというと、加害者の理由が何であれ、被害に遭うことには変わりがありません。
扉や窓が割られ、部屋が荒らされ、金品が盗まれます。
壊され、荒らされ、盗まれる、これが被害のセットです。
何かが〇〇されただけで済む被害の方が少ないでしょう。

さらに、仮に犯人が捕まったとしても、盗まれた品が手元に戻ること、壊されたものの弁償がされることもめったにないことだと思います。
それまでに転売しているでしょうし、被害者に払うお金など持っていない犯罪者も多いでしょう。

もし犯罪被害に遭った場合、それらの損害は全て自分(被害者)で何とかしなければなりません。
扉や窓が壊されたら修理業者を呼び、直してもらい、料金を支払う。
部屋が荒らされたら自分で片付け、壊れたゴミは業者を呼んで回収してもらう。(有料の場合もあり)
金品が盗まれたら、必要なものなら再度買い直す必要がありますし、もちろんその料金は自分で支払わなければなりません。
誰も何もしてくれません。

泥棒に入られたと聞くと、どこか犯罪の中でも軽いイメージ、不用心だなという笑い話にもなりかねない感じがしますが、実際の被害現場はそんな甘いものではありません。
犯罪とは、どこか非日常的な事態で、自分とは関係ないという気持ちになりがちですが、いざ自分の身に降りかかってきた時には驚き、悲しみ、怒り、後悔などの感情をもたらすものです。
そうならないように日頃から意識を持ち、事前に対策を行うことで、それを避けられる可能性が増えるのです。
何も対策をしないより、対策を行うことで被害に遭わない可能性だけは間違いなく高まるでしょう。

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