防犯ブログ
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2012年07月09日
岡山 金線泥棒 100回以上被害総額1億円?
勤務していた工場から大量の金線を盗んだとして、井原署は6日、窃盗の疑いで、笠岡市西大島の無職の男(34)を逮捕しました。同署によると、容疑を認め、「平成20年4月から工場を辞めた23年10月ごろまで金線を100回以上盗み、売却した」と供述しているという。
逮捕容疑は平成20年4月2日、当時、工員として勤務していた井原市内の電子機器部品を製造する工場で金線約190グラム(約48万7千円相当)を盗んだとしています。
同署によると、男は盗んだ金線を広島県内の貴金属店に売却。
計約37キロを盗み、被害総額は1億円以上に上るとみられ、同署が余罪を調べています。
<産経新聞 7月7日(土)7時55分配信より>
仮に窃盗被害に遭った場合、それが外部からの侵入者なのか、それとも内部犯行かはすぐに分かるはずです。
扉や窓を壊して無理やり侵入した形跡がない、高価なものだけが盗まれていた(室内を物色した跡もない)場合、金庫がこじ開けられず暗証番号から開けられていたなどで判断できます。
外部からの侵入者だった場合、その防犯対策としては敷地内・建物内への侵入を防ぐためのセンサーを設置するのが有効です。
侵入者を検知すれば、その場に設置された警報ベルやマルチサイレン等の威嚇機器が鳴り響きます。
仮に内部犯行だった場合、その防犯対策としては防犯カメラを設置し、常に現場の映像を記録する、または重要な部屋や建物の入退出履歴をとり、誰がいつ入った、出たかがあとで分かるようにすれば、簡単に犯行は行えません。
中に居るからこそ分かる弱点、もろさ、ずさんさがあります。
それを感じたのであればすぐに改善しなければなりません。
今回被害に遭ってしまった工場ですが、もしかすると盗まれた金線の管理に問題があった可能性もあります。
これを自分が盗んだとしても、自分の犯行だと特定できないだろう、もしくは盗まれたことにすら気付かないかもしれないなどの弱点を知られてしまった場合です。
または、なんていい加減な保管なんだ、ずさんな管理だ、など勤務先の無防備さ、防犯意識の低さなどを感じた時、盗んだらどうなるのかという良からぬ考えが思い浮かぶ人もいるでしょう。
それを実行に移すかどうかで犯罪者となるかどうかの違いになりますが、仮に実行しなくても、そこで働いている人がそのように感じるのは企業としてマイナスでしょう。
うちの会社は無防備だなあ、大丈夫かなあ、という疑問を持つことが最初のステップです。
そこからそれを改善、守るための防犯対策へと発展していくのです。