防犯ブログ
- 窃盗
2012年07月17日
ランドセル窃盗400個以上 2人組みの男逮捕
ショッピングセンターでランドセルを盗んだとして、広島県警は13日、住所不定、無職の男(28)を窃盗容疑で逮捕しました。
県警によると、同じ容疑で逮捕後に起訴された別の男(28)と共謀し400個以上のランドセルを古物店に持ち込んだ疑いがあるといい、余罪を追及しています。
逮捕容疑は昨年12月30日、別の男と共謀し、東広島市西条町のショッピングセンターの売り場でランドセル2個(計約8万4000円相当)を盗んだ、とされます。
無職の男(28)は容疑を認めているという。
県警によると、兵庫県加古川市内の古物店がインターネットオークションにランドセルを多数出品しているのを確認し、古物店への売却者を割り出しました。
店頭のランドセルをカートに積んで駐車場に持ち出す手口で盗みを繰り返していたという。
中国、四国、近畿で同様の被害があり、関連を調べています。
<毎日新聞 7月14日(土)1時59分配信より>
ランドセルというものは、4月の入学式というメインイベント為に購入されることが多く、一番売れるのは3月ごろでしょうか。
逆に、それ以外の月は売っているところを見かけないような気がします。
ランドセルは高価ですし、買い替えるというのもあまり聞きません。
仮に壊れたり、使えなくなったら、もうランドセルはやめて、リュックなどの別のカバンを持つようなイメージがあります。
そうなると、3月以外は販売する側もメイン商品としての意識が低いという可能性もあるでしょう。
泥棒に対しても狙われやすいとは考えないかもしれません。
その隙をついた泥棒の犯行です。
400個以上のランドセルを盗んでいた2人組です。
かさばりますし、大人の男がランドセルを持っていたら、(箱には入っていたかもしれませんが)すごく目立ちます。
盗んだ後も持ち運びには工夫が必要だったでしょう。
買い取った古物店も怪しいと感じたのではないでしょうか。
新品のランドセルを数百個(400個全部同じ古物店に売ったかは不明です)買い取ってくれとやってくるわけですから。
盗品だと知りながら買い取り、それを転売していたのならそれも罪に問われるでしょう。
リサイクルショップ、中古品店、バザー出店、ネットオークション、ネット掲示板での個人取引など物の取引方法が増えています。
昔に比べて不要な物を個人で売るということが増えていますし、売るということが誰しも簡単にできることという意識になってきています。
良い面もありますし、悪い面もあります。
悪い面はそれを犯罪に悪用する者がでてくるということです。
あたかも個人の不用品として、盗品を売りさばこうとする者です。
ヤフーなどの有名なオークションなら厳しい審査や個人登録があるでしょうから、怪しいという情報があれば、すぐに調べられます。
より巧妙なのが怪しげなネット掲示板から別のページに飛び、そこで密かに取引が行われればより見つかりにくくなります。
盗品を売ることが悪いのは言うまでもありませんが、買う側、とくに一般人、ユーザーとなると、その罪の意識はとても低いものになります。
怪しいな、もしかすると何か曰くつき、盗品かも、という意識がありながら、でも自分が直接盗んだわけでもないし、自分はただ購入しただけ、と考えてそのまま取引をするという人も実は多いような気がします。
最終的な購入者も罰せられるように規制を行うことで、盗品の売買が行われにくくなれば、それが窃盗事件の減少にもつながるかもしれません。