防犯ブログ
- 仏像盗難
2012年08月06日
静岡の展覧会 中国から借りた仏像4体盗まれる
県と中国浙江省が友好提携30周年記念事業の一つとして4月5、6日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開いた「浙江-静岡名品展覧会」で、同省から出品された仏像4体の所在が不明であることが4日、わかりました。
中国側が8月1日に静岡南署に被害届を出し、県警が窃盗事件として捜査しています。
捜査関係者によると、展覧会が終了した4月6日午後4時には、全展示品に異常はありませんでした。
しかし同日夕、展示物の返送のため梱包作業をしていた業者が仏像がないことに気づきました。
静岡市清水区の清水港から同省に運ばれた後、中国側が展示品を全て検査し、4体が不足していることを確認したという。
仏像4体の時価は不詳。
<毎日新聞 8月5日(日)11時42分配信より>
仏像がどの時点で盗まれたかは不明ですが、展覧会終了時には異常はなく、展示物返送のための梱包作業をしていた業者が気付いたということですから、その前に盗まれたということでしょう。
そうなると、仏像を借りていた展覧会主催者側に管理責任があるのは明らかです。
しかも海外から借りていた貴重な仏像です。
保険は掛けていたでしょうが、お金には換えられない価値のある物、そして展覧会側の信用を失いかねない事件です。
展覧会、展示会に限らず、一時的にお客様の持ち物を預かる業種は多数あります。
クリーニング、修理業者、荷物の運送会社、銀行もお金を預かっていると考えれば該当します。
これらの業種では、自分の所有物以上に預かり品を大切に保管・管理しなければなりません。
破損させたり、盗まれるようなことはあってはいけないことです。
お客様に返却する際、壊れてしまいました、盗まれてしまいました、では済みません。
そんなところは二度と利用しないと考えるでしょう。
もしその情報が他のお客様にも伝わると、その店の信用を大きく揺るがしかねません。
そのような事態にならないように、その預かり品をきちんと守るための対策が必須です。
侵入警戒センサー、防犯カメラを設置し、必要であれば店員や警備員による監視や巡回も併用すべきです。
そこまでする必要はない、ぐらいの対策をしている方が安心でしょう。
それが分かれば、預ける側のお客様も安心して利用できます。
それも店を選ぶポイントの一つになるかもしれません。