防犯ブログ
- 侵入手口(マンション)
2012年08月23日
パチンコの為に空き巣88件 被害総額2600万円
大阪、兵庫、奈良の3府県で空き巣を繰り返したとして、大阪府警と住之江署は22日、大阪市此花区梅香、パート従業員の女(42)(起訴済み)について、計88件、被害総額約2600万円の犯行を裏付け、窃盗容疑などで最終送検したと発表しました。
発表によると、女は4月23日午後1時頃、同市住之江区内のマンション一室に侵入し、2万3000円と指輪などの貴金属(17万5000円相当)を盗むなどした疑い。
犯行中に帰宅した住民男性(45)に見つかり、住居侵入容疑で現行犯逮捕されていました。
調べに対し、女は「パチンコで生活費を使い込み、犯罪に手を染めてしまった」と供述。
ドライバーでベランダの窓を割って侵入する手口で、高層マンションの1階ばかりを狙い、2009年8月からパートが休みの日を中心に犯行に及んでいたという。
<読売新聞 8月22日(水)19時32分配信より>
万引き犯はいますが、女性で連続窃盗事件の犯人というのは珍しいのではないでしょうか。
ドライバーでマンションベランダの窓を割って侵入するという手口です。
女性ということで、現場で不審に思われることも少なく、これまで捕まることなく2600万円も稼ぐことができたのかもしれません。
高層マンションを狙う、窓を割るというのはまさに典型的な泥棒の手口です。
高層マンションは、共用玄関がオートロックの場合、個別の入居部分の扉は無施錠のまま外出するということがあります。
そうなると、オートロックさえ突破すれば、あとは無施錠という非常に危険な状態になってしまい、泥棒の格好のターゲットになります。
窓を割って侵入するというのも、一般住宅、マンションでは最も多い侵入手口です。
事務所や店舗のように、シャッターや防犯システム、防犯カメラが設置されていることが少なく、防犯対策と言えるのが、扉、そして窓しかないからです。(この2つは防犯対策と言えるほど、効果があるとは言えません)
扉を壊して侵入するか、窓ガラスを割って侵入するか、どちらが時間・手間を掛けずに行えるのかと言えば、窓ガラスの方が簡単なのは明らかです。
それが窓からの侵入が多い理由でしょう。
逆に考えると、その一番狙われる窓を強化することができれば、泥棒からは狙われにくくなるということになります。
窓ガラスを割られにくい材質のものに替える、窓の開閉を検知する侵入警戒センサーを設置する、窓の付近に防犯カメラを設置するなど強化方法は様々です。
可能であれば、それらを一つと言わず、複数導入することで、より強力な防犯対策となり、侵入者が嫌がる、犯行が行いにくい環境となるのです。
これが事前の防犯対策によって泥棒から狙われにくくなるという効果です。