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2012年08月10日 マリ(西アフリカ) オートバイ泥棒が腕を切り落とされる

【バマコAFP=時事】西アフリカのマリ北部を占領しているイスラム過激派は9日、シャリア(イスラム法)に基づき、同国北部アンソンゴ地区で8日、窃盗犯の腕を切り落とす刑を執行したことを明らかにしました。
地元当局者によると、窃盗犯はオートバイを盗んだということです。 
<時事通信 8月9日(木)21時19分配信より>

オートバイを盗んだだけで腕を切り落とされる刑に処させるのは、日本人だと非常に厳しい、不当ではないかと感じるかもしれませんが、それぞれの国や地域、宗教、法律、慣習の違いによって考え方も異なりますから、一概には言えません。
盗みで処刑される国や地域もあるようですから、ある角度から見た考え方だけで判断してはいけないということでしょうか。

「罪」に対する「罰」の重さですが、今回の泥棒は、今、身に沁みて人の物を盗むという犯罪を犯したことを悔いているでしょう。
無くなった腕を見るたびに一生思い出すかもしれません・・・。

西アフリカのマリでは、このような刑が執行されることによって、他の国に比べて犯罪自体は少ないかどうかは分かりません。
ただ、普通に考えれば犯罪者が犯罪をちゅうちょする、思い留まるには充分な恐ろしい罰です。
見つかりたくない、捕まりたくないという思いは日本の犯罪者の比ではないでしょう。
それが犯罪が起こりにくいという抑止力として効果的に働いているのであれば、この恐ろしい罰にも意味があると言えます。

日本のように法が整備され、人権や倫理などが重視される国では、このような罰が現実で行われることはありません。
死刑は犯罪の究極の抑止力になるかというのは常に議論されていますが、現実的に死刑が執行されない(時の法相の個人的なポリシーなどにより)ことを考えると、死刑という判決が下されても、すぐには執行されないという空気が全体に広がっている気がします。
犯罪者が犯罪を思い留まる、抑止力になるのは何か、というのは永遠のテーマでしょうか。

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