防犯ブログ
- 犯罪手口
2012年10月03日
岡山 自動販売機荒らし39件現金57万円被害
自動販売機ねらいをくり返したとして、玉野署などは2日、窃盗と窃盗未遂の疑いで、住所不定の型枠大工の男(48)=別の窃盗罪で起訴=を岡山地検に追送検し、捜査を終結したと発表しました。
同署によると、男は5~8月の主に深夜、岡山、兵庫両県内の公園や駐車場などで自動販売機を工具でこじ開ける手口で窃盗39件を繰り返し、被害総額は約57万円に上りました。
「生活費や遊興費に使った」と容疑を認めています。
送検容疑は8月22日、鏡野町内の中学校敷地内に設置された自動販売機の扉をバールなどでこじ開け、現金約2400円を盗んだなどとしています。
<産経新聞 10月3日(水)7時55分配信より>
39件で57万円の被害ということですから、1件あたり約1万5千円の盗難被害という計算になります。
普通の自販機であれば、釣銭も含めてそんなに大金が入っている訳ではありません。
バールでこじ開けて、現金を盗むという手口ですが、手間と危険性(人に見られる、捕まる)を考えると、あまり割りの良い犯行手口のようには感じません。
犯罪者からしてみれば、チリも積もれば・・・ということでしょうか。
自動販売機に防犯カメラを内蔵するなどの対策が話題になったこともありましたが、落書きされ面白半分の犯行か、窃盗目的の泥棒の犯行かは分かりませんが、無残に破壊されるという事件もありました。
冷静に考えると、自動販売機というのは、屋外に現金や商品をドンと置いている状況ですから、泥棒に狙われる可能性が高くなるのは当然かもしれません。
今のところ、効果のある絶対的な対策というのはないような気がします。
保険会社の人から、自動販売機が壊される被害が多くて困っていると聞いたことがあります。
今回の事件も、現金の被害は57万円かもしれませんが、自動販売機が壊された被害は、そのような金額では済まないでしょう。
窃盗被害は、金品が盗まれる被害に留まらないことがほとんどです。
侵入する過程で、扉・窓・シャッターが壊されますし、場合によっては塀や壁、床が傷つけられたり、汚されることもあります。
室内が荒らされ、備品などが壊されることもあるでしょう。
金品だけがきれいに盗まれるということの方がまれでしょう。
防犯対策は、ものが盗まれるということを防ぐだけではなく、建物に近づかせない、敷地内に入らせない為の対策が効果的です。