防犯ブログ
- 窃盗
2012年10月15日
中学校教頭 ATMで前の客が忘れた15万円盗み逮捕
現金自動預払機(ATM)から前の客が忘れた15万円を持ち去ったとして、高知県警土佐署は15日、窃盗容疑で、高知市春野町南ケ丘、同県四万十町立窪川中学校教頭の男(49)を逮捕しました。
「警察に届けようと思っていた」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は、6月15日午後6時45分ごろ、同県土佐市高岡町甲の銀行ATMで、女性(45)が引き出したまま取り忘れた現金15万円を盗んだ疑い。
同署によると、防犯カメラの映像などから男の関与が判明したという。
<時事通信 10月15日(月)12時58分配信より>
誰も見ていなくても防犯カメラには見られている場合があります。
悪いことはできないものです。
前の人が忘れた現金、もし自分が見つけたらどうするでしょうか。
もし防犯カメラがついておらず、誰も取りに来る様子がないとなったら、そのままもらってしまおうと考える人もいるかもしれません。
五百円、千円程度ならもらってしまえ、と金額によってそのことを判断する人もいるかもしれません。
金額の大小に関わらず、窃盗という犯罪になってしまいます。
少額の場合は、被害者が警察に届けない、訴えないというだけで、犯罪には変わりません。
道端で少額の原因を見つけた場合とは違うかもしれませんが、ATMの場合は、引き出した記録から持ち主が分かるでしょうし、防犯カメラも完備されていますから、その映像と時間から持ち主を割り出すこともできます。
この場合、忘れた現金を持ち去るのは、明らかな犯罪です。
今回の事件では、中学校の教頭が容疑者ということで、容疑は否認しているのですが、実名で報道されており、すでに罰を与えられているとも言えます。
防犯カメラが設置されている場合は、見られている、映像が記録されているということで、その場での犯罪をちゅうちょする、思い留まる効果があります。
これが犯罪の抑止効果と呼ばれるもので、犯罪者に限らず、一般人でも防犯カメラに記録されているから悪いことはできない、という意識が働きます。
窃盗でなくても、例えば、タバコのポイ捨てはやめよう、空き缶やゴミはその場に捨てずに持って帰ろう、むしゃくしゃしてもその場のものに当るのはやめようなど、より注意して行動する人が増えるでしょう。
防犯カメラ=見られている、映像の流出、プライバシーの侵害と悪い面で考える人は少なくなっていると思います。
それよりも、犯罪抑止、犯罪の証拠・状況確認、身守られている、安心などの良い面でのイメージの方が強いでしょう。
これは何か犯罪が発生すると、すぐにその場もしくは付近の防犯カメラの映像が捜査に活躍する、事件解決に直結しているという結果を、多くの人が報道により知っているからです。
人の目というのは人の数によって決まりますが、防犯カメラという機械の目は、映像を記録し、それを見る人の数によって効果が広がります。
一人ではなく、複数、多くの人の目に触れられる可能性があるからです。
より多くの人に見られる、というのは犯罪を行う際、非常に嫌なことです。
犯罪者が嫌う原因です。