防犯ブログ

  • 侵入手口(店舗)
2012年10月04日 京都 宝石店に車が突入 高額商品は無事

4日午前3時10分ごろ、京都市伏見区の伏見大手筋商店街で、「宝石店に車が突っ込んだ」と近くの住民男性から110番通報がありました。
京都府警伏見署員が駆け付けると、宝石店「タカノ」(同区東大手町)に乗用車が後部からシャッターを破って突っ込んだ状態で停車していました。
店内のショーケースが割られ、中にあった腕時計や宝石などが奪われていました。
府警は窃盗事件として捜査しています。

同署によると、数人の男が徒歩で逃走するのを住民が目撃しています。
高額商品は金庫に入れていたため無事だったという。
現場は近鉄京都線桃山御陵前駅と京阪本線伏見桃山駅に近いアーケード街。
<毎日新聞 10月4日(木)11時45分配信より>

宝石店に車で突入し、シャッターを破って店内に侵入、ショーケースを割り、商品が盗まれたという事件です。
高額商品は金庫の中に入れており無事だったということです。
乗用車はそのまま乗り捨てて犯人は逃走していますから、最初から逃走用の車両として用意したのでしょう。

犯人が金庫まで手を出さなかった理由は不明です。
金庫が重かったのか、思いのほかショーケースを割るのに時間が掛かったのか、周囲に気付かれて騒ぎになったからか。

いずれにせよ、金庫の中の高額商品は無事だったせよ、多数の商品が盗まれ、シャッターは壊され、店内は割られたショーケースと破損した壁の破片が飛び散り、ひどい状態でしょう。
元の状態に戻すためには費用も時間も掛かります。

盗まれた商品は再度仕入れなければなりません。
納期も掛かるでしょうし、その費用はどうするのか。
保険を掛けていれば、保険金が下りるかもしれませんが、実際に振り込まれるまで日数が掛かります。
通常通り営業できるには相当時間が掛かるでしょう。

極端な例かもしれませんが、無施錠で扉を開けっ放しにしておいて、商品だけが盗まれる被害で済めば、そちらの方がありがたかったと実際に被害に遭った者なら考えるかもしれません。
事故後、この店の状態を誰が直してくれるのだろうか、と途方に暮れているでしょう。

侵入窃盗被害と聞くと、何か軽い犯罪で、物が盗まれるだけと思いがちですが、実際の犯罪被害現場は大違いです。
そのような事態にもなりえると想定した防犯対策が必要です。

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