防犯ブログ
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2012年11月09日
韓国 少年・少女10人が盗んだベンツで泥棒行脚26件
韓国各地でベンツなどを盗み、金銀房(金や銀を加工して売買する店。以下、貴金属店)や衣料品店などで26回にわたり強盗・窃盗を繰り返した少年・少女10人が警察に検挙された。
少年・少女らは中学校や高校を中退したり、家出したりした状態で、少年院やインターネットカフェなどで知り合い、盗難車を利用して全国を回り、無差別的に犯行を繰り返しました。
慶尚南道泗川警察署は7日、上記の容疑で少年A(18)ら5人を逮捕するとともに、少年B(17)ら5人を書類送検しました。
また、逃亡した少年2人の行方を追っているという。12人の中には少女が4人含まれ、また被害額は1億ウォン(約735万円)以上に上るとのことです。
警察によると、少年・少女らは先月17日、大田市内の飲食店に窓から侵入し、ベンツのキーなどを盗んで、店の前に止めてあったベンツに乗り逃亡したという。
その後、このベンツに乗って慶尚南道泗川市に移動した少年・少女らは、31日午前2時10分ごろ、同市仙亀洞の貴金属店の大きなガラス戸を足で蹴って壊し、金のネックレスなど貴金属37点(1800万ウォン=約130万円相当)を盗んだ。
少年・少女らはまた、先月20日午前4時40分ごろ、全羅北道全州市の衣料品店のガラス戸を割り、有名メーカーのアウトドア用衣類(1800万ウォン相当)を盗んだ疑いも持たれています。
少年・少女らの犯行は窃盗だけにとどまらず、出会い系サイトを通じた強盗にも及びました。
先月10日、慶尚南道統営市のネットカフェで、インターネットを通じて32歳の男性に接近し、仲間の少女(17)とモーテルで引き合わせました。
そして、男性がシャワーを浴びている間に少女が部屋のドアを開け、刃物で男性を脅して暴行を加え、現金70万ウォン(約5万1000円)などを奪い、男性の乗用車に乗って逃亡しました。
少年・少女らが盗んだ車は計4台に上ります。
少年・少女らはこのほか、今年9月に同道巨済市古県洞で学校から帰宅途中の中学生たちを脅し、現金など約50万ウォン(約3万7000円)相当の金品を奪ったり、酒に酔った通行人を転倒させ、暴行を加えて金を奪ったりした疑いも持たれています。
警察は、泗川市の貴金属店の事件が起こった後、周辺の監視カメラの画像などを通じ、盗難車のベンツが犯行に使われたことを突き止めました。
少年・少女らはベンツに乗り、同道晋州市二班城面の国道を走っていたところ、ガソリンが切れたため、路肩で発見したタンクの中のガソリンを注入しました。
ところが、ベンツが動かなくなったため、けん引車を呼び、その後眠ってしまいました。
そして、少年5人がベンツに乗っているのを不審に思ったけん引車の運転手の通報で、少年・少女らはついに検挙されました。
<朝鮮日報日本語版 11月8日(木)10時9分配信より>
韓国で犯罪を繰り返していた17歳~18歳の少年少女10人が逮捕されたというニュースです。
侵入窃盗・強盗・恐喝・暴行・器物破損などの犯罪を繰り返していたようですが、罪の意識もなく、とにかく欲しいものは奪う・盗むと、欲望のおもむくままに犯行を繰り返していたと思われます。
やりたい放題に犯罪を犯し、最後は寝ているところを逮捕されました。
人に見られて目立つ手口ですから、遅かれ早かれ捕まっていたと思います。
彼らが犯罪者としてより経験を積み、熟練した手口でプロの犯行を行う前に捕まったのは、不幸中の幸いでしょう。
味を占め、より凶悪で、より巧妙な手口を覚えていたら、もっと多くの被害者が出て、被害金額も膨れ上がっていたでしょう。
盗んだ車を次々と乗り換え、転々と犯行場所を移動していたら、警察も追跡するのは大変だったでしょう。
プロの犯罪者になると、同じ場所で犯行は繰り返しません。
すぐに怪しまれますし、その手口での犯行が知れ渡り、その対策も広まります。
そうなると犯行の成功率が下がってしまいます。
より警戒されている状況下での犯行は自分が捕まるという危険性が増すことにもつながります。
一ヶ所に留まらず、相手に警戒させない、予測しにくい行動をとることで、犯行がうまくいくだけでなく、捕まりにくくもなります。
プロの窃盗団が数ヶ月、数年に渡って捕まることなく犯行を繰り返すことができるのは、彼らなりの研究・対策・進化の成果でしょう。
彼らのような犯罪者が犯罪に関して学んでいるのですから、被害者となる可能性がある我々も彼らの手口や心理状態を学び、その対策を考えなければ到底対抗することはできません。