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2012年11月13日 ひったくりのプロ 一ヶ月の目標は200万円! 被害総額5千万円

自転車に乗った女性から約25万円が入った財布などをひったくったとして、警視庁捜査3課は、窃盗の疑いで、東京都台東区寿、無職の男(40)を逮捕しました。
同課によると、「生活費と不動産鑑定士事務所の開設費ががほしかった。月200万円を目標にしていた」と容疑を認めています。

同課によると、男は平成21年夏ごろから、東京都や千葉など4都県で数百件のひったくりに関与し被害総額は約5千万円に上るとみられます。
自宅の金庫から約1500万円が見つかりました。
男は「2千万円貯まったらやめようと思った」と供述しています。

逮捕容疑は、8月9日午後3時20分ごろ、東京都福生市本町の路上で、無職女性(65)の自転車の前かごからバイクで追い抜きざまに、現金約25万円入りの財布が入ったカバンなどをひったくったとしています。

同課によると、現場近くの防犯カメラの映像などから男の関与が浮上しました。
<産経新聞 11月13日(火)12時32分配信より>

ひったくりで生計を立てるだけでなく、金庫に1500万円も貯め、さらに2000万円貯まったら不動産鑑定士の事務所を開こうとしていたという驚きの泥棒です。
4年間で数百件のひったくりを行ったとみられ、被害総額は5千万円にも上るということです。

ひったくりというのは、手っ取り早く財布の入った現金を奪うことができますが、盗んだ後のカバンやカードの処分、顔やバイクのナンバーが見られる、反撃される可能性があるなど、必ずしも犯罪者側にメリットがある手口とは思えません。
その手口で、月に200万円を目標として犯行を繰り返していたというところが、まさにひったくりのプロと言えます。
お金を持っていそうなターゲットの選定や犯行場所、逃走方法など、これまでに犯行を繰り返したプロとしてのノウハウや技術を持っているのでしょう。

ひったくりで稼いだお金で事務所を開けたとして、それがうまくいかなくなれば、その資金のために、またひったくりを行っていたかもしれません。
普通に仕事をするのは馬鹿らしい、ひったくりを続ける方がよっぽど稼げる、とひったくりに専念していた可能性もあります。
一度、犯罪を犯して甘い蜜を吸ってしまったら、そう簡単に足を洗うことはできないでしょう。
犯罪者が逮捕され、刑務所で服役した後、再び犯罪に走るというケースが多いのも、そういう理由があるからでしょう。

仕事も無く、生活のためにやむを得ない事情で犯罪を犯してしまったというのならまだ同情の余地がありますが、今回の男に関しては、1500万円ものひったくり貯金を持っていたということですからあきれてしまいます。
捕まって本当によかったと思います。

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