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2012年12月04日 岡山 看護師が病院から向精神薬100錠窃盗

■「自分で使うため」

備前市立備前病院(同市伊部)で向精神薬100錠が紛失した事件で、備前署は26日夜、窃盗の疑いで、同市伊部の同病院臨時看護師の女(38)を逮捕しました。
同署によると、「自分で使うために盗み、すべて使った」と容疑を認めています。

逮捕容疑は、10月12日夜~15日朝、同病院調剤室の引き出し内に保管していた向精神薬100錠(約7200円相当)を盗んだとしています。
同署によると、向精神薬は睡眠を促す作用があり、容疑者は日常的に服用していたという。

同病院によると、容疑者は3月から勤務。
8月上旬から約10回、調剤室から向精神薬計約1540錠(約11万6千円相当)がなくなっており、同署は余罪を調べています。

院長は27日、病院内で会見し、「再発防止と信頼回復に全力で取り組む」と謝罪しました。
<産経新聞 11月28日(水)7時55分配信より>

精神薬を服用している医師や看護師には掛かりたくはありません。
睡眠を促す作用があるということですから、例えば、治療中や採血中に突然睡魔に襲われ、誤って注射針を刺されたらと想像しただけでも恐ろしくなります。

病院側の薬の管理方法・体制にも問題がありそうです。
8月上旬から10月上旬にかけて10回に渡り、同じ向精神薬1500錠がなくなっていたということですが、これは事件が発覚してから調べて分かったことなのか、それとも、10回それぞれでなくなったことには気付いていたのか、どちらの場合でも問題があることには変わりません。

また、今回の事件では、容疑者が自分で使用する目的で盗んだとありますが、もっと大量の薬が盗めると分かり、他への転売を考えるようになれば、さらなる問題が生じます。
別の劇薬や麻薬も盗みの対象となれば、二次的な被害や盗品の悪用も想定しなければなりません。
このような事態にならぬよう、病院側がしっかりと管理し、盗難防止策を講じる責任があると言えます。

危険な薬(濫用すれば身体に害を及ぼす)を取り扱う限り、それを守る義務も発生します。
法的な資格(毒物劇物取扱責任者など)で区別しているのも理由の一つだと思います。
なくなった、紛失した、分からなくなったでは済みません。

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