防犯ブログ

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2013年08月27日 老後に備えて泥棒副業? 自宅に現金4,300万円

男は、「働けなくなった時のために盗みを繰り返した」と話しています。自宅には、4300万円の現金があったということです。

大阪で事務所荒らしなどを繰り返したとして逮捕されたのは、シャッター修理業の男(44)です。
男は今年2月、シャッターの修理を請け負った大阪市内の会社役員の女性宅に忍び込み、現金約200万円などを盗んだ疑いが持たれています。
男は、主にバーナーでガラスを破る手口で、逮捕されるまでの半年間で25件の犯行を繰り返していたとみられ、逮捕された時には、自宅の金庫に約4300万円の現金があったということです。

調べに対し、「働けなくなった時のために盗みを繰り返し、お金をためていた」と話しているということです。
<テレビ朝日系(ANN) 8月21日(水)16時26分配信より>

なんとも厚かましい男です。
働けなくなった時、老後に備えて窃盗を繰り返し、自宅に現金4,300万円も保管していました。
この男の貯蓄分もあるかもしれませんが、おそらくほとんどは盗んだお金でしょう。

しかも、シャッター修理業という泥棒を防ぐ仕事をしていながら、その依頼先、お客様宅で犯行を繰り返していたということですから、さらに驚きです。
半年間で25件の犯行ということですが、その内どのくらいが仕事の依頼先なのかは分かりませんが、まさに恩を仇で返す犯罪者です。
もしかすると、自分でシャッターを壊し、それをさらに修理して不正に本業でも稼いでいた可能性はあります。
(以前、駐車場の自転車タイヤをパンクさせ、それを自分で修理していた男もいました)

我々セキュリティの仕事に従事する者が、その経験や知識を犯罪に悪用し、自ら犯罪を犯すという嘆かわしい者が存在するのも事実です。
侵入する側(泥棒)、対策を講じて守る側(我々)、どちらの考え方や心理も分かりますから、自分で犯罪を犯せば、高い成功率で犯行を行うこともできるかもしれません。

ただそれこそ自分の仕事を大切だと感じておらず、誇りを持って働いていない証拠です。

犯罪は内容を問わずしてはいけませんし、犯罪者は罰せられて当然です。
ただ、その中でも絶対にしてはならない犯罪の一つが、自分の仕事や立場を悪用した犯行・手口だと思います。

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