防犯ブログ

  • 侵入手口(店舗)
2013年10月22日 カラオケ店で強盗偽装 加害者と被害者は元同級生

友人と共謀してカラオケ店の強盗を装い、レジから現金約14万円を盗んだとして、兵庫県警西宮署は16日、窃盗などの疑いで、同県西宮市上ケ原四番町のアルバイト店員の男(21)と同県芦屋市浜町の無職の男(22)の両容疑者を逮捕しました。
いずれも容疑を認めています。

逮捕容疑は7月25日午後11時20分ごろ、西宮市馬場町のカラオケ店「カラオケ本舗まねきねこ阪神西宮店」に、無職の男(22)が強盗を装って侵 入し、同店でアルバイトしていた男(21)にカッターナイフを突きつけ、カウンターのレジから現金約14万円を盗んだとしています。

9月5日に同店事務所の金庫から現金約10万円が盗まれる事件があり、同署は防犯カメラの映像から2人を逮捕。
追及したところ、7月の犯行も認めました。
2人は中学の同級生という。
<産経新聞 10月17日(木)12時5分配信より>

この記事のタイトルでは、「カラオケ強盗ごっこ」と表現していましたが、「ごっこ」では済まない、紛れも無い犯罪です。

加害者と被害者が共謀してお金を奪いました。
厳密には、被害者ではなく、被害者が雇った従業員が、実は加害者だったという、文字にするとややこしい関係です。
要は、強盗被害に遭ったことを装った詐欺、自らが窃盗の実行犯という事件です。

さらに、この事件の約1ヶ月後の9月に、事務所の金庫から現金10万円が盗まれる事件でも2人の犯行であり、「偽装強盗」で味を占めて同じ店で犯行を繰り返したようです。

それにしても店内には防犯カメラが設置されており、2回とも2人の映像が記録されていたということですから、相当な間抜けです。
しかも1人はアルバイトで勤務していた訳ですから、犯行を計画する際、防犯カメラの有無や位置、映像の記録等まで調べるのが普通です。

事前に下見をしない、という賢くない泥棒の典型的なタイプです。
このように賢くない泥棒ばかりだと、すぐに警察に捕まり、犯罪件数も減るのですが、多くの泥棒はもっと賢く、そしてプロフェッショナルなのです。

事前に現場を下見するのは当然で、犯行時間・侵入手口・ターゲットの選別・逃走経路などしっかり下調べを行った上で当日の犯行に臨みます。
自分が捕まる危険性を減らすにはどうしたらよいか、どこを狙ったらそうなるかなどを考え、その上での犯行です。
その危険性の一つが、防犯対策の有無です。

古くは、番犬もこの一つと言えます。
建物内が無人でも、犬が吠え、騒ぎ出すと周囲の人に気付かれてしまいます。
何だ何だ、と見に来られて顔を見られたら大変なことになります。

ただ、番犬というのは24時間、常に不審者に対して働く訳ではありません。
吠えないときもあれば、寝ていることもあるでしょう、餌を与えられて静かになることもあります。
また、屋外に犬を飼っている家も少なくなりました。
室内犬として、番犬というよりペット、家族に近い感覚で大事に犬を飼う家庭も増えています。

番犬と違い、24時間働いてくれるのが防犯システムです。
防犯センサーや防犯カメラと言った機械が、番犬以上に確実に働き、侵入者を寄せ付けないようにしてくれます。
これらの防犯対策があるかないかで、泥棒のターゲットになるかならないか大きく変わってくるのです。

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