防犯ブログ
- 農作物の盗難
2014年07月24日
千葉 豚38頭が夜間に盗まれる 家畜盗難流行?
10日夜から11日朝にかけ、千葉県旭市の養豚場から豚18頭が盗まれる窃盗事件がありました。
周辺でも先月20頭が盗まれており、旭署で関連を調べています。
豚流行性下痢(PED)の影響で豚は高値となっており、関係者は「状況を知る人ではないか」と話しています。
同署によると11日午前7時10分ごろ、同市の養豚業男性(45)の妻から「朝作業に来たら豚舎の扉が開いていて豚がいなくなっていた」と同署に通報がありました。
男性夫婦と署員で調べたところ、豚舎の一区画に入っていた豚18頭(90万円相当)が盗まれていました。
養豚場には約千頭おり、盗まれた18頭はいずれも出荷間近で1頭110~120キロ。
豚舎周辺にタイヤ跡があり、男性が帰った10日午後7時ごろから翌朝までの間に、何者かがトラックなどに積み込み盗んだとみられます。
同署によると、隣の東庄町の養豚場でも6月22日夜から翌23日朝にかけ、同じような大きさの豚20頭が盗まれており関連を調べています。
今回の事件を受け旭市の干潟地区養豚組合(岩岡喜久男組合長)は、防犯対策を取るよう組合員に周知しました。
組合長(57)は家畜の盗難に「もう何年も聞いたことがない」と驚いた様子。
「盗んだものを出荷されても分からない。毎年この時期は豚の出荷量が少ない上、PEDなどの影響で今年は2割ほど値が良かった。その状況をよく分かった人が盗んだのでは」と話しています。
<ちばとぴ by 千葉日報 7月12日(土)20時38分配信より>
農作物の盗難というのは収穫シーズンになると耳にしますが、家畜も盗まれる時代なのでしょうか。
千葉県で2回に渡り計38頭の豚が盗まれるという事件です。
養豚場には約千頭の豚がいたということですから、犯人はそのぐらい盗んでも分からないだろうと考えたのでしょうか。
豚の種類や成長具合にもよるでしょうが、38頭の豚を盗むのは難しいように思います。
暴れて逃げますし、泣き声もうるさい、糞などの臭いで周囲に気付かれる可能性が非常に高く、盗みの対象としてはリスクが高いと言えます。
ただ、うまく盗んで転売できてしまえば、どこの養豚場で育った豚かを特定するのは難しいでしょう。
食肉用に解体されてしまえばなおさらのことです。
泥棒もそのあたりを考えて犯行を行っているのかもしれません。
養豚場の敷地内への侵入を防ぐ赤外線センサーの設置や防犯カメラによる監視、また、可能であれば家畜に何らかのタグのようなものをつけ、どこの養豚場の家畜かを確認できるようにする、もっと言えば追跡できるように体内にGPS内蔵のチップのようなものを埋め込むことができればより安全ですね。
そのようなシステムが可能かどうかも分かりませんし、一部の人たちからは動物虐待だと非難されそうな気がします。
防犯対策の内容はともかく、用心のために何らかの対策は講じるべきです。