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2014年08月07日
スーパーにある無料の氷12キロ持ち帰ったら窃盗?
スーパーにある無料の氷を買い物もせずに持ち帰った男が、窃盗の現行犯で逮捕されました。
うだるような暑さが続く中、男がスーパーマーケットで盗んだのは、無料の氷でした。
被害に遭ったスーパー「カスミ」では、買い物客ならば、氷を2つまで無料で持ち帰ることができます。
しかし、男は持参した袋で、12kgもの氷を持ち帰ろうとしていました。
29日、茨城県内のスーパーマーケットで、職業不詳の49歳の男が、窃盗の疑いで現行犯逮捕され、30日午後、送検されました。
男が盗んだとされているのは、買い物客が無料で持ち帰ることができる、食料保存用の氷およそ12kg。
「わたしは窃盗だとは思っていない」と、容疑を否認している男。
男は、以前にも複数回、この店から氷を持ち帰ったことがあり、逮捕前日にも、店長が注意をしていましたが、応じなかったため、警察に相談をしていました。
スーパーの利用客は、「非常識ですよ。泥棒...」、「普通は買い物をして、そのものが少しでも傷まないようにというので使う。びっくりしちゃう...」などと話しました。
同じ、茨城県内にあるスーパーマーケット「竜ケ崎ショッピングセンター」にも、無料の製氷機が設置されています。
「氷を利用する」という買い物客は「魚や野菜などを買ったときに、暑いから腐らないように持ち帰るだけ」と話しました。
このスーパーマーケットでは、無料で持ち帰れる氷を原則1袋までとし、大量に持ち帰る客には、1kg100円で販売している有料の氷を勧めているという。
しかし、この店でも買い物客ではない人たちが、氷を持ち帰るケースもあるという。
竜ケ崎ショッピングセンター新鮮市場の従業員の女性は「(大量持ち帰りの人は)結構いる。バーベキュー、釣り、海とか。そういうときに、クーラーボックスを持ってきて、(氷を)中に入れるとか...。発見した場合はお客様に声をかけて、『有料になります』と注意をする」と話しました。
夏に増えるという、氷を大量に持ち帰る人々。
無料の氷をどのくらい持ち帰ると、窃盗罪に問われてしまうのでしょうか。
元東京地検検事の弁護士は「(今回のケースは)無料の氷は『1人2袋まで』というものだから、少なくとも、あらかじめ駄目といわれていれば、3袋でも窃盗罪になると思う。店側の気持ちが、一番大きな窃盗罪になるかどうかのポイント。店の人が『これだと許さないだろう』と思えるような対応・やり方で持ち出せば、窃盗罪になっていくと思う」と話しました。
夏のレジャーの必需品である氷。
サービスを受ける側の節度ある行動が求められています。
<フジテレビ系(FNN) 7月30日(水)19時41分配信より>
スーパーなどでお持ち帰り自由の商品が置かれていることがあります。
牛脂や水、ダンボール箱、そして今回の氷です。
あくまでも店側の善意と広告宣伝が目的ですから、無制限に持ち帰ってよいものではないでしょう。
今回も買い物客に限って1人1袋までという原則がありながら、それを無視して12kgの氷を持ち帰ろうとして結局、窃盗の現行犯で逮捕されました。
このように勝手に持ち帰ろうとする客が多くなると、店側もこの無料制度をなくしてしまおうという判断にもなりかねません。
そうなると迷惑を被るのは、この制度を利用していた他のお客さんたちです。
せっかく便利だと思っていた制度が一部の人(犯罪者?)のせいでなくなってしまうのは困ります。
一人の行動が多くの人の迷惑になる、影響を与えるというのは様々な事由に共通しています。
今回の事件も窃盗犯と断定してしまうのは少し気の毒な気もしますが、常識のない人だというのは間違いありません。
空気の読めない人と言うのはどこにでも存在しますね。