防犯ブログ
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2015年05月15日
フランス 動物園から希少な猿17匹盗まれる
フランス中部ボーバルの動物園から9日、希少なサルのゴールデンライオンタマリン7匹とシルバーマーモセット10匹が盗まれ、警察が全土を捜査しています。
サルはいずれもブラジル政府の所有。
窃盗団は、監視カメラや夜間巡回の隙を突いてガラス窓を破る手口を取っており、政府は「専門家」の仕業とみています。
サルは餌について特殊な対応が必要なほか、1匹はしっぽにけがを負っており、毎日治療を受けていたという。
動物園の園長は「窃盗団は目当てのサルを熟知していた。収集と、新しいタイプのペットを扱う闇市場向けの2つの目的が考えられる」と述べました。
さらに「これらは非常に希少な種」とし、窃盗は種の保存において大きな損失と指摘しました。
<ロイター 5月13日(水)13時52分配信より>
テレビのバラエティ番組で高額動物ランキングが紹介されることがありますが、その金額の高さに驚きました。
動物園に行って、この動物はいくらぐらいだろうと価値を考えたことはありませんが、全ての動物の総額は相当なものになるでしょう。
また金額に直せない希少な動物、動物園等の特殊な環境でなければ飼育が認められていない天然記念物等の動物などの価値はまた別のものです。
今回盗難被害に遭ってしまったサルは希少な種であり、また特別な治療等が必要のようで、健康な状態のまま動物園に戻って来るかは疑問です。
闇取引で他の国に送られると取り戻すのはさらに難しくなるでしょう。
また、一匹一匹の動物を特定することが難しいため、盗まれた動物なのか、または自然のものなのか、または別のルートで入手したものか証明できない場合があります。
特殊なタグを取り付けるか、埋め込むなどしなければならないでしょうが、動物虐待など別の問題が生じる可能性もあります。
その前に動物園の施設内・敷地内への侵入を妨げる対策を講じるのが先でしょう。