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2015年10月07日 万引きがやめられない心の病 刑罰重視かそれとも治療か?

衝動的に万引きを繰り返す「クレプトマニア(窃盗症)」と呼ばれる精神疾患があります。
犯罪として法廷で裁かれる一方、専門家の治療を受け、当事者同士の自助グループで境遇を語り合うなど、回復をめざす取り組みも全国で広がります。

「懲役1年2カ月に処する」

福岡地裁の1号法廷で証言台の前に立った女性(80)に裁判官が告げました。
女性にとって初めての実刑判決でした。7月のことです。

ショッピングセンターで商品39点、1万4859円分を自分の手提げかばんに入れ、保安員に呼び止められました。万引きで過去に16回検挙され、裁判を5回受けています。もう二度としません――。そう誓った前回の執行猶予判決から2年余り。

同居する長女は、10年ほど前に父が亡くなる少し前、母が何度も検挙されていたことを知りました。買い物には必ず付き添っていましたが、留守中に母は1人で出かけてしまった。

「今度は刑務所に行くことになるとは考えなかったの?」。法廷で弁護人が尋ねると、「頭にはあったけど。万引きする瞬間にあまり分からなくなりました」。小さな声で答えました。
女性は刑の軽減を求めて控訴、今月審理が始まりました。
<朝日新聞デジタル 10月6日(火)16時22分配信より>

盗みを働くという心の病を「クレプトマニア(窃盗症)」と呼ぶそうです。
精神疾患の一つのようですが、誰しも欲求や衝動を抑えられないことがありますが、症状によっては病気として認められるようです。

高齢者の万引きが増えてきたと言われますが、その動機や理由は、寂しかった、誰かにかまってほしかった、スリルや興奮を味わいたかった、単に欲しかっただけなど様々です。

加害者達を一様に罰するより、治療、治癒によって同じような病気の人が出てくるのを少なくする、発症する人の原因を特定することにつながるかもしれません。
これらも犯罪件数を抑えるための一つの防犯対策となるかもしれません。

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