防犯ブログ
- 万引き
2017年02月16日
メガネ販売店が万引き犯の映像公開・・・その後犯人捕まり非公開
東京・台東区のメガネ販売店がホームページ上に「商品を万引きした犯人」として男性の画像を公開していることがわかり、波紋が広がっています。
メガネ販売店が、「万引き犯」としてホームページで公開した男性の画像。店によりますと、今月4日午後、商品棚からメガネのフレームがなくなっているのがわかり、防犯カメラの映像を調べたところ盗まれた複数のフレームを男性がトレイに載せている様子が写っていたことから公開に踏み切ったということです。店側は男性の顔にモザイク処理をして公開し返却や支払いを呼びかけていますが、来月1日までに応じなかった場合、画像にモザイク処理をせず、公開するとしています。
「彼に復讐したいとか、個人的に私刑にしたいとかじゃなくて、返してもらいたいだけ」
Q.3月1日公開する気持ち変わらない?
「本当は載っける気持ちない。それまでに出てきてくれれば」
店の防犯カメラの映像を記者が確認すると、男性が複数のフレームをトレイに載せたあと、棚からなくなった様子が写っていました。店から被害届を受理した警視庁は窃盗の疑いで調べを進めていますが、容疑者と断定されていない人物の画像を犯人として公開することの是非が議論を呼んでいます。
<TBS系(JNN) 2/10(金) 6:43配信より>
コンビニエンスストアに続いてメガネ販売店が万引き犯の映像を公開し話題になっています。
以前、中古本等の買い取り店で同様のことを行い、ニュース等でも取り上げられ、賛否が分かれました。
コンビニエンスストアでも立て続けに映像公開されたことが騒がれていますが、今回は別の業種で行われたことでさらに拡大していく可能性があります。
インターネット上のコメントなどでは、公開して何が悪いのか?、店側の気持ちは良く分かるなど肯定派が多いように感じます。
逆に新聞などでは専門家が冤罪の危険性や店側の客離れを懸念するどちらかと言うと否定的な意見が多いように感じます。
個人的には、万引きという犯罪の抑止力のためにも明らかに犯人だと思われる場合は映像を公開し、犯人特定もしくは犯人に自首を促すことにつながるのであれば良い試みだと考えていました。
しかし、専門家の意見にあったように、店側が万引き犯に対して強い意思を示すことが、他の利用客に悪影響を及ぼす可能性です。
自分はもちろん万引きとは無縁だけれど、もし何かの間違いで万引き犯と疑われたり、うっかり会計を忘れてレジを通り過ぎた場合も同じように対応されるかもしれないと考えると少し怖くなります。
そのように感じる人は少なくないと思います。
その人たちが他の店を利用しようと感じると大きな客離れとなり、店にとってのダメージは計り知れません。
万引きが及ぼす店へのダメージも相当なものです。
お金を払って仕入れた商品をそのまま無料で配ることと同じ結果になりますから一つ一つの被害が店の利益に直結します。
ですから店側の気持ちも良く分かります。
この問題は非常に複雑で何が正解かは簡単に答えることができないでしょう。