防犯ブログ
- 窃盗
2017年10月13日
自分に壊せない自販機はない! 658件総額1300万円被害
自動販売機から現金を繰り返し盗んだとして奈良県警は11日、窃盗容疑で大阪市都島区、無職の男(42)=同罪で懲役2年4月の実刑判決が確定=を葛城区検に最終送致し、捜査を終結したと発表した。
県警は658件(被害総額約1300万円相当)の犯行を裏付けた。「生活するためにやった」と容疑を認めているという。
送検容疑は平成25年10月~29年2月、奈良、大阪、京都の3府県で658回にわたり、自動販売機から現金を盗んだとしている。
県警によると、男は深夜に人通りが少ない場所にある自動販売機をバールやドライバーなどでこじ開け、現金を盗んでいた。
防犯カメラの映像などから発覚し、県警によると「自分に壊せない自販機はない」などと供述しているという。
<9/12(火) 11:16配信 産経新聞より>
約4年に渡って自動販売機を壊し現金を盗んでいた男の事件です。
件数と被害総額を見ると、自販機1台で約2万円の窃盗被害です。
千円札が数枚と釣銭用の小銭が盗まれたと思われますが、壊された自販機の損害は2万円では済まないでしょう。
バールやドライバーでこじ開けるという手口でしたが、壊される前の状態に戻すための修理を行うと思ったらどれくらいの金額になるのか分かりませんが、現金の窃盗被害分は軽く超えることでしょう。
外国の人が訪日して屋外に自販機が多数置かれていることに驚かれるとよく聞きます。
現金や商品をどうぞ盗んで下さいとばかりに置いているようで外国ではすぐに盗まれると言います。
これは日本にとってはとても誇らしい治安の良さを象徴する一つだと思うのですが、今回捕まった男のように自販機を荒らしまくる犯罪者が増えると日本の自販機事情も変わってしまうかもしれません。
盗難が多発するので自販機は営業時間中の敷地内にしか置きませんというところも出てくるかもしれません。
最近はコンビニでも別の理由(人材不足等)で24時間営業をやめるところが増えてきましたが、自販機も減ってしまうと夜間や休日に飲み物を自由に変えなくなるのは困ります。
窃盗事件が発生するとその被害者にとっての大きな問題なのは言うまでもありませんが、発生した地域や地区の治安や犯罪情勢にも影響するということを考えるべきです。
犯罪を犯しやすい地域という印象を犯罪者に与えてしまうと色々な犯罪者に狙われることになります。
そうならないために色々な防犯対策や仕組みを構築し、犯罪に強い町をアピールしましょう。