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2018年07月12日 広島 民家から4億円が入った金庫盗まれる

広島県尾道市の民家から約4億円が入った金庫を盗んだとして、広島県警が名古屋市に住む30歳代の男を窃盗、住居侵入両容疑で逮捕していたことが、捜査関係者への取材でわかった。

捜査関係者によると、今年2月、尾道市内の男性から、自宅に侵入された形跡があるとの通報があった。県警が調べたところ、約4億円が入った金庫がなくなっていたといい、現場の遺留物などから、男の関与が浮上したという。県警は、他にも関与した人物がいるとみている。
<6/14(木) 9:02配信 読売新聞より>

現金4億円が入った金庫というのは相当な大きさでしょうから、一人で持ち出すことは難しいでしょう。
他に協力者がいるなど複数名の犯行の可能性が高そうです。

また、現場の遺留物から容疑者の関与が浮上したということですが、もし遺留物がなければ広島で発生した事件で名古屋に住む容疑者までたどり着くのはなかなか困難だと思います。

最近日本でも鑑識がメインとなるテレビドラマが放映されることがありますが、鑑識や科学捜査の技術が進歩したことで、これまでは証拠とした認定できなかったものができるようになったり、容疑者特定につながるようになるなど変化しているのでしょう。
今後もこの進歩や変化は続くでしょうが、犯人側もそれに対応して犯罪手口や侵入手口を変えてくるでしょう。

苦労して建物の中に侵入しても金目の物が少ないと犯人はがっかりします。
この家には金目の物が多いというある程度の目星をつけないと侵入を実行することをためらう可能性もあります。
金目の物が多いかどうかは家の大きさや造り、立地条件等いろいろな点を総合して判断すると思われますが、防犯センサーや防犯カメラなどの防犯対策の有無もその一つです。

防犯対策をしているということはそれを守りたい何か、それも一定以上の価値のある何かが存在していることを示しています。
貧しい家や事務所、店舗でわざわざお金を掛けて防犯対策するような余裕はないでしょう。
防犯対策をしているところはそこそこのお金を持っているところでしょう。
センサーやカメラの数や質等で防犯対策の金額も様々ですから、一概にお金持ちとも言えないのは事実です。
この防犯対策を基準に考える泥棒もいるかもしれません。

ただ、防犯対策がされているところはハイリターンの可能性も高まりますが、同時にハイリスクの可能性も高いのも間違いありません。
侵入を検知すればセンサーが働き警報ベルやアラームが鳴り響いて住人や近所の人たちに犯行を知らせるかもしれませんし、防犯カメラに自分の映像が記録され警察に提供される可能性もあります。
このような危険を冒してもなおハイリターンを求めるつわものもいるでしょうがほとんどは避けるのが一般的です。

そのような危険を冒さなくても、他に安全なターゲットが多数存在しているからです。
無施錠の家やマンションなどは最も安全なターゲットとして泥棒は考えます。
今、自分が住んでいる家や職場は、泥棒にとって安全かどうか、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

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