防犯ブログ
- 窃盗
2019年08月29日
泥棒を見つけたら報奨金1万円 愛知県で初の取り組み
空き巣や忍び込みなど住宅を狙った侵入盗の被害が12年連続で全国最悪の愛知県で、この事態を打開しようと、愛知県警は、8月から全国で初めてとなる取り組みを始めます。
それは、「泥棒を見つけたらお金がもらえる」というものです。
これは、4年前に愛知県警が公開した防犯カメラの映像です。
黒ずくめの男たちが住宅のドアをバールでこじ開けて中に侵入し、金品を奪って逃げました。
愛知県は、こうした住宅侵入盗の発生が、12年連続で全国ワーストで、ことしもすでに1000件近い被害が起きています。
7月と8月は、夏休みやお盆で外出する機会が多く、空き巣が増えるとされる時期になります。
被害を未然に防ごうと、名古屋市南区では、25日、警察が地元の自治会と連携し防犯診断を行いました。
防犯診断とは、住宅を一軒ずつ回り侵入されやすい場所をチェック、有効な対策を教える活動のこと。
窓に取り付ける「補助錠」など、防犯グッズを積極的に活用するよう呼びかけました。
続いて、警察官が説明しているのは、8月2日から始まる「住宅ドロボウ通報応援制度」です。
犯人検挙につながる有力な情報を提供した人に、住宅メーカーなどでつくる防犯団体が、1万円を支払う全国初の取り組みです。
「この時期は泥棒が多く入るので、不審者を見つけたら通報してもらい、報奨金の1万円をぜひ獲得していただきたい」(愛知県警南警察署生活保安課 熊澤実課長)
泥棒を見つけたら1万円という全国初の報奨金制度で、ことしこそは、ワースト脱却を目指します。
<7/25(木) 19:09配信 CBCテレビより>
泥棒を見つけたら1万円の報奨金を出すという全国初の試みのようです。
侵入盗被害が12年連続ワースト1の愛知県が今年こそはワースト1を回避するための取り組みの一環でしょう。
1万円という金額は微妙な気がしますが、例えば何十万円、何百万円という報奨金を殺人犯に掛けてもなかなか逮捕されないこともありますから金額の問題ではないかもしれません。
ただ、報奨金を出すとなると、多くの情報が集まり、それらを精査する必要があります。
正しい情報なのか、有効な情報なのか、一つずつ判断しなければなりません。
それはそれで大変だと思いますので、報奨金の負担だけで終わることではありません。
社会全体が犯罪者に対して屈しない、小さな犯罪も許さないという団結力を示すことで、犯罪者が自由に活動をしにくい環境を作り上げることも防犯対策としては非常に有効だと思います。
ただ、戦時中に非国民を見つけたら通報し、その報奨金を得て私腹を肥やしていた者が居たという悪い状態にはならないように注意する必要もあるでしょう。