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2020年10月30日 泥棒対策 偽の札束をダミーで置いておく

建設関連会社の事務所で、"3000万円"分の札束が盗まれる事件が起きました。しかし、意外な結末となりました。

事件が起きたのは、群馬県邑楽町にある、建設関連の会社が入る事務所です。

人気のない真夜中の事務所を映した防犯カメラの映像には、上下黒っぽい服装の人物が現れます。すぐに壁際の棚へと向かい、上に置かれた長方形の何かを、手に持つ袋のような物へと次々と入れていきます。

入れ終わると、すぐさまその場を立ち去りました。そこにおいてあった物は...。

被害にあった『資材の窓口』・社長「ここに100万円の帯付きの束を、30個ピラミッド型に"3000万円分の札束"を置いてありました」

なんと"3000万円分"もの札束。でも実はこれ...。

社長「一番上と一部裏だけが本物で、あとは中は全て紙のダミー」

表面と裏面は本物ですが、その中の物はただの紙。

金運アップのげん担ぎで飾っていたといいますが、ここの社長は不安を抱えていました。

社長「ニセモノだったとわかった時には、さらに逆上して何かくるんじゃないかな、というふうには思います。それは怖いですね」

ダミーの札束が盗まれる際に事務所は窓を割られ、その修理代と、本物の現金をあわせて、およそ70万円の被害があるといいます。
会社は被害届を提出しており、警察は窃盗事件として調べを進めています。
<10/20(火) 22:34配信 日本テレビ系(NNN)より>


泥棒対策として、現金3000万円分の偽の札束を用意し、泥棒がそれを盗むことで本物の現金は被害を免れようというものです。

確かに盗難被害としては本物の2万円だけで済んでいますから効果はあったと言えますが、窓が割られ修理代70万円の被害は発生しています。

また、被害者が心配されているように、もし偽物だと判明した後、何かしら報復のようなものを受ける可能性は確かにあり得ることです。
基本的に大金を自宅や事務所に保管することはお勧めしませんが、やむを得ない場合は今回のようなダミー現金での対策も一つかもしれません。

ただ、確実な対策とは言えませんし、もし犯人が逆上して現場に火をつけるなどし、現金以上の被害が発生する危険性もありますから何とも言えません。


一番良いのは犯人に建物や敷地内に侵入すらさせないことです。
窓が割られ70万円もの被害になるのですから、その金額分の費用で防犯センサーや防犯カメラを設置することの方がお得な感じになります。

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