防犯ブログ

  • 犯罪手口
2020年11月27日 高齢女性の口座から不正引き出し537万円

高齢女性から現金500万円余りを盗んだなどとして、神奈川県警青葉署は18日、窃盗の疑いで、同県大和市西鶴間の無職の女(34)=別の窃盗罪で起訴=を再逮捕した。
容疑を認めている。

再逮捕容疑は8月1日午後4時半ごろから10月6日正午ごろまでの間、当時勤務していた横浜市旭区の老人介護施設で、入居者の無職女性(85)の部屋からキャッシュカード1枚を盗み、9月15日から10月5日までの間、女性の口座から21回にわたって現金計約537万円を不正に引き出したとしている。

同署は以前勤めていた別の老人介護施設で入居者のキャッシュカードを不正に入手し、現金を引き出すなどしたとして、10月6日に女を逮捕。
余罪について調べを進めていたところ、女の自宅から女性名義のカードが見つかった。同署は引き続き捜査を進める方針。
<11/18(水) 21:15配信 産経新聞より>


高齢者の銀行口座には特殊なロックのようなものを設定し、不正な引出しができないように口座を凍結するような仕組みはできないものでしょうか。

3週間で21回にわたって現金を引き出したということは、毎日25万円もの現金が引き出されていた計算になります。
明らかに不自然ですし、口座にアクセスされた段階で警告を発するなどできれば、このように複数回の被害に遭うことはなかったかもしれません。

キャッシュカードの1日当たりの限度額設定などはできるわけですから、基本的に高齢者が現金を引き出すには、窓口にて本人確認が行えた場合のみとする特殊な口座条件を設け、仮にカードや印鑑、通帳を不正入手した者がいても、簡単には現金を引き出させないような仕組みにします。
もちろん、口座の名義人や家族、後見人などの了承を得た上で設定するものです。

偏見かもしれませんが、介護施設、療養施設の元従業員によるキャッシュカードを盗み出しての不正な現金引き出し事件が非常に多いような気がします。

特殊な口座凍結制度のような仕組みができれば、本人はもちろん、家族にとっても安心です。
犯罪者にとっても、苦労してカードを盗み出し、暗証番号が分かっても、簡単には現金を引き出せないとなれば、高齢者は犯行対象から外さざるを得なくなります。
これは大きな面で実用性の高い防犯対策になります。

加盟企業専用ページはこちら