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2020年12月16日 2020年 今年の漢字『密』

毎年、京都の清水寺で発表されている「今年の漢字」に、
「密」の漢字が選ばれました。

日本漢字能力検定協会が、その年一年の世相を表す漢字ひと文字を一般から募集し、最も多かった字が選ばれます。
今、日本にいる人なら誰でも気に掛けている「密」が選ばれ、納得です。

国民の誰もが密を意識するようになったことからも、『3密』は今年の新語・流行語大賞にも選ばれ、
2位以下の漢字も新型コロナウイルスとの関連をうかがわせる漢字が並び、多難な1年だったことを改めて印象付けました。

社会現象的な大ヒットとなった「鬼滅の刃(きめつのやいば)」を意識した漢字も票を集め、7位に「滅」、9位にも「鬼」がランクインし、
映画の興行収入の記録更新など、今年の数少ない良いニュースとなりました。

今年1年を振り返ると、良いニュースが極端に少ない、むしろ悪いニュースの多い年となり、
本来であれば、2020年東京オリンピック、そして大阪万博と、国をあげて誰しもが前向きに忙しく、
右肩上がりの経済を確信していた矢先のパンデミックとなり、現在も先行き不透明なまま年越しとなりそうです。

親しいという意味もある、「密」ですが、オンラインで、普段会えない遠方の友人や親戚と関わりを持つことで、
物理的距離を保たなければならないからこそ、より密接な人との関わりを感じる人も多いようです。

2位の「禍」は「コロナ禍」という言葉によるものだと思いますが、自然災害も多かった今年、
「禍いを転じて福と為す」ということわざのように、来年は良い年になってほしいと心から願ってやみません。

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