防犯ブログ
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2021年04月08日
深夜のメダカ泥棒300匹 数日後のオープン控え
わずか5分間で300匹以上を盗みました。
防犯カメラが「メダカ泥棒」の犯行の瞬間を捉えていました。
◆記者
「メダカ泥棒は販売店のこの柵をなぎ倒して侵入し、敷地内にあった水槽からメダカを次々に盗んでいきました。その一部始終を、あの防犯カメラが捉えていました」
これは、中間市にあるメダカ販売店に設置された防犯カメラの映像です。
3月26日の午前2時半ごろ、人気(ひとけ)のない店の敷地に、柵をなぎ倒して侵入する人物の姿が確認できます。
メダカ泥棒です。
メダカ泥棒は頭にライト、左手には懐中電灯、そして右手には網を持ち、水槽にいる1匹1500円~5000円するメダカを次々に網で取り、バケツの中に入れていきます。
そして、犯行開始からわずか5分...
メダカ泥棒は、7つの水槽から計300匹以上、総額110万円ものメダカを盗み、逃げていきました。
◆「めだか一家」店主
「1つの容器に50~60匹泳がせていた。盗難されてしまったというより、命のある生き物なので、誘拐されたような感覚です」
実はこの販売店は31日にオープンを控えていて、盗まれたのは、店主が客に喜んでもらおうと心を込めて育てていたメダカたちでした。
◆「めだか一家」店主
「怒りよりも悲しみが強い。夜中に盗まれていったので。夜も眠れない状況が続いている」
「返してほしいだけ」
警察は、窃盗事件としてメダカ泥棒の行方を追っています。
<3/30(火) 19:16配信 TNCテレビ西日本より>
数日後のオープンを控えたメダカ販売店で深夜にメダカ300匹が盗まれる事件です。
最近テレビ等でも新しい品種や珍しい品種のメダカが人気を集めていることが紹介されています。
飼育する人も増え、そして品種を掛け合わせたりする開発者、販売者も増えています。
メダカと言えば何となく身近な魚という印象があるため、多くの人が手軽に飼うようなイメージがあります。
特に飼育方法が難しくもなく、特殊な装置も要らないという勝手なイメージですが、それが人気の一つにあるのでしょうか。
人気を集めるとそれだけ需要が高くなり、供給とのバランスが崩れます。
そうすると不正な手段でそれらを得ようとし、それを転売しようと考える者が出てきます。
彼らを犯罪者と呼びますが、個人間での物の売買(取引)が容易になった現代では、ちょっとした気の迷いから犯罪者へ転落してしまう可能性が増えたように感じます。
以前は一般人と犯罪者との境目が明確だったのが、だんだんとぼんやり分かりにくくなったことも要因でしょうか。
また、犯罪の質に関しても、生活のため、食べるために犯した犯罪から、単に個人の欲望を満たすための犯罪へと変質化しているような気がします。