防犯ブログ

  • 窃盗
2021年10月14日 SNSで情報呼びかけ、盗まれたトラクター発見

先月、ASOMILKで知られる阿蘇市の牧場のトラクターが盗まれる事件が起きました。その後トラクターは見つかりましたが盗んだ犯人の逮捕には至っていません。
「スタッフも私も涙が出るぐらい悔しさとやるせなさがあって」

もどかしさを露わにするのは阿蘇市で牧場を営む阿部さん。
先月30日、牧草の収穫などに使うトラクターを何者かに盗まれました。

1000万円ほどと高額で修理とメンテナンスを終えたばかりでした。

事件が起きたのは阿部さんたちが運営する「ASOMILKFACTORY」のグランドオープンを翌日に控えた大忙しの日。

薄暗くなった午後7時前、阿部さんやスタッフたちは盗まれたトラクターが店の目の前を通過するところを目撃していました。

「5メートルぐらい先、信号で止まったんですよ1回遅くまで作業してくれてありがたいねってスタッフと話ししてて暗かったんで運転している人は見えなかったんですけど」

その翌日、格納庫にトラクターはなく、盗まれたことにきづき警察に通報、近くの防犯カメラには走り去るトラクターが映っていました。

阿部さんはSNSを使い必死の思いで情報提供を呼びかけると、その日の夜およそ30キロ離れた阿蘇市波野の道路わきで乗り捨ててあるトラクターが見つかりました。

「ものすごい数の情報が寄せられていたそうなのでシェアの数とかも本当にありがたいと思っています」

トラクターは戻ってきましたが犯人は未だ捕まっていません。
警察は窃盗事件として犯人の行方を追っています。

「農家の皆さんちょうど収穫の時期なので施錠とか気をつけてほしいなという思いと早く捕まってほしいですね」
<10/6(水) 18:25配信 RKK熊本放送より>


被害者がSNSで情報を呼び掛けたところ、多数の情報が寄せられ、盗まれたトラクターが見つかりました。

もしかすると犯人もそのSNSを知り、このままでは捕まるかもしれないと考え、盗んだトラクターを急いで乗り捨てたのかもしれません。

盗難に限らず何かしらの犯罪が発生した場合、SNSを用いて情報の呼びかけを行うことで、犯人の特定につながる有力な情報が多く、そして早く集まるのではないでしょうか。

情報の正確性を分析することも大変でしょうから、今回のように被害者が個人で行うのではなく、専門の組織が警察と協力して行うような仕組みを構築することができれば、より迅速な対応が可能になるかもしれません。

犯罪者にとってもSNSで拡散されることで、自らの犯行が明らかになる危険性が増加することになり、これが犯罪の抑止力につながる可能性があります。

加盟企業専用ページはこちら