防犯ブログ
- 窃盗
2022年04月21日
高級時計と偽物すり替えて盗む マジックバー勤務経験あり
高級腕時計を偽物とすり替えて盗んだとして、大阪府警南署は20日、アルバイトの男(25)=住所不定=を窃盗の疑いで逮捕したと発表した。
「マジックバーで働いた経験があり、時計をそのまま盗むより、すり替える方法が向いていると思った」と供述しているという。
逮捕容疑は2021年10月、大阪市中央区の貴金属店で約440万円(税込み)の高級腕時計を盗んだとしている。
別の2店舗でも約1460万円と約380万円の腕時計を盗んだとされ、「売却して飲食費やキャバクラ代に使った」と容疑を認めているという。
南署によると、男は客を装って来店。
商品の腕時計を試着した上で「付属品はあるか」などと尋ね、店員がその場を離れた隙(すき)に、持参した別の時計とすり替え、すぐ逃げる手口だった。
他にも大阪市内と東京都内の量販店などで、ネックレスやデジタルカメラなど計21点(約310万円相当)を万引きした容疑も裏付けたといい、被害総額は約2590万円に上った。
<4/20(水) 22:20配信 毎日新聞より>
マジックバーで勤務経験のある人は少ないでしょうが、手品やマジックが得意で手先が器用な人なら、同様のすり替え手口での犯行は可能かもしれません。
事前に犯行現場を下見し、欲しいと思った商品と似た偽物を用意して再度店を訪れ、そして店員の隙を見てすり替える。
全ての店員が陳列している商品の全てを把握しているとは限りません。
商品をぱっと見ただけでは、替わったことにすぐ気がつかないこともあるでしょう。
その場に「ある」はずの物が「ない」と気がつくかもしれませんが、違う物でもその場に置いているだけである程度のカモフラージュになりそうです。
高級時計の場合は本物と偽物では明らかに物が違い、すぐにすり替えたことが分かってしまうかもしれませんが、店側に盗まれたことを気付かせる時間を少しでも遅らせることができれば、その間に逃走することができますので泥棒側のメリットは大きいと言えます。
貴金属店以外でも今後注意が必要な泥棒の手口です。