防犯ブログ
- 農作物の盗難
2022年07月07日
農作物盗難対策 電源のない場所はどうする?
大きく実ったモモ。 爽やかな甘みが人気の品種「みさか白鳳」だ。 このモモが、およそ5,000個も盗まれたことがわかった。
6月、山梨県で相次いでいる桃の大量窃盗。 盗まれた桃は、合計1万4,000個以上にのぼる。
いったい、どこにいったのだろうか。
新たに被害が確認されたのは、山梨・笛吹市の桃畑。
モモの窃盗被害にあった農家の男性「もう悔しいですよね。1年間丹精込めてね(栽培して)あと1週間くらいで、いよいよ収穫できるというときなのに...」 盗まれたおよそ5,000個のモモは全てみさか白鳳。 被害額はおよそ150万円にのぼるという。
ただし...。
モモの窃盗被害にあった農家の男性「(熟したものがとられた?)いえいえまだ熟していないのです。とても食べられるようなものじゃないです。素人でないと、そういう取り方はしないと思います」
モモの大量窃盗が相次ぐ山梨県では、19日までに、およそ9,400個のモモが盗まれた。
今回の被害を含めると、合計およそ1万4,400個となり、被害総額はおよそ387万円にのぼる。
相次ぐ被害に、知事も怒りをあらわにした。
山梨県・長崎幸太郎知事「収穫を目前にした作物を一夜にして盗む、極めて悪質。極悪非道の犯罪でありまして、被害農家の落胆は計り知れず、決して許すことはできない」 盗まれたモモの行方について農協の関係者は、「盗まれたモモはネット販売や路上販売しかできない。そのため、ネットなどで買う際は、販売元がしっかりしているサイトで購入してほしい」と話す。
警察は、同一犯による犯行の可能性もあるとみて捜査している。
配信 FNNプライムオンラインより>
夏から秋にかけて農作物の収穫の時期を迎えます。
同時に増えるのが農作物盗難事件のニュースです。
農家の方が長い時間を掛けて大切に育てた作物を、泥棒が一瞬で奪い、盗む非常な犯罪です。
農作物が根こそぎ盗まれる事件もありますが、数ヶ月掛けて育てて、収穫物がゼロになると、売上げはゼロで、仕入れのみが発生し、単なる赤字という結果になってしまいます。
山梨県知事がわざわざコメントしている理由の一つは、農作物盗難が増え、苦労して育てても赤字になる、意味がないということになれば、農家の方のモチベーションは下がり、事業として成り立たなくなり、結果として農業・産業自体の衰退につながることを恐れているのかもしれません。
弊社にも実際に農作物盗難に遭ってしまった農家の方から、再発防止策として防犯対策をしたいという問い合わせや、被害には遭っていないが今後のことが心配で防犯対策を考えているという問い合わせがあります。
侵入者を検知するセンサーを設置し、ベルやアラームなどを鳴動させ、侵入者をその場から退散させる防犯対策や、防犯カメラの映像を自宅などの離れた場所で監視する防犯対策などを提案することがありますが(農作物の盗難対策)、問題は現場に電源を供給することができない場合です。
センサーや防犯カメラを設置したいが、電源がないため、動作できないという問題です。
これがあるから、現場での防犯対策を断念したという農家の方もいらっしゃるでしょう。
ソーラー式電源装置があれば、解決できる場合があります。
屋外で電源確保が難しい場合、中継器や受信機の電源として使用することができます。
そして、心配なことは盗難被害だけではありません。
放火や自然発火などの火災被害も考えられます。
自宅と作業場(畑や田んぼ)が近い場合、消火活動も含めてすぐに対応することができますが、離れている場合、発見の遅れにより被害が拡大する恐れがあります。
また、ビニールハウスなどでの作業員の熱中症対策として、押しボタン送信機の緊急連絡で早期対応が可能になります。
盗難被害だけでなく、それ以外の問題点・課題点を考えて、それに応じた対策を検討してはいかがでしょうか。