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2022年08月26日 盗難被害後の二次的損害に関して

道路のふた.jpg

奈良県内の道路で側溝のふた(グレーチング)など金属製の部品が盗まれる被害が相次いで発生している。背景にはウクライナ侵攻などによる金属価格の高騰があるといい、奈良県警は売却目的の窃盗事件とみて警戒を強めている。


県道路保全課によると、5~6月にかけて道路の金属部品が盗まれる事案が6件発生した。5月10日、奈良県御所市内の国道309号でセンターラインに設置されていた反射式の道路鋲(びょう)が持ち去られているのが判明。6月5日には、奈良市の県道で道路脇のふたが14枚(約31万円相当)、同9日には宇陀市の県道の橋に設置されていた飾り(擬宝珠(ぎぼし))が盗まれていたことが分かった。

県警によると、道路の金属類が持ち去られる窃盗事件の認知件数は、2020年は21件だったが、21年は55件と倍以上に増加。22年は5月までで40件と、21年を大幅に上回るペースで被害が確認されている。

被害が増えた背景には金属価格の高騰があるとみられるという。日本鉄リサイクル工業会が公開している鉄スクラップの価格は22年5月、関西地区で1トン当たり約5万8000円。20年5月の約2万1000円と比較して2倍以上に跳ね上がっている。工業会の担当者は「最近はウクライナ侵攻の影響で全体的に物価が上がっており、鉄鋼もそのあおりをうけて価格が上昇している」と話す。

被害は人通りが少なく、防犯カメラが設置されていない山間部の道路に集中しているという。県道路保全課の担当者は「見回りを強化するなどしているが、グレーチングの場合は固定の金具で止めるなどの対策も必要になる」と話している。


<7/16(土) 13:29配信 毎日新聞より>


目に見える損害

泥棒に物を盗まれた、壊された。その後、さらに別の二次的な損害が発生することがあります。

最近特に多い金属類の窃盗事件はイメージしやすい例でしょう。

泥棒に道路脇のふたが盗まれ、それに気づかぬまま、人が通り、落ちてけがをしてしまう。(二次的損害)

道路脇のふたが泥棒に盗まれることがなければ、発生しなかった損害になります。(目に見える損害)

目に見える損害は、自らの負担、もしくは保険会社などからの金銭的補償によって、元の状態に戻すことが比較的容易です。


目に見えない損害

泥棒に事務所へ侵入され、重要な顧客情報が盗まれ、外部に流出してしまう。

情報漏洩が発生したことにより、顧客からの信頼を損ない、管理責任を問われ、社会的に信用されなくなります恐れがあります。(目に見えない損害)

目に見えない損害は、こうすれば元に戻せるという答えがなく、元の状態に戻すことが難しい場合が多いです。


対策(お金を掛けられる場合)

目に見える損害、目に見えない損害、それぞれの対策で共通していることは、まず被害に遭わないということです。

被害を未然に防ぐことができれば、どちらの損害も発生しません。

具体的には、泥棒が盗難目的で侵入してきたら、侵入者に反応するセンサーと威嚇機器(警報ベルなど)の設置。

防犯カメラを設置し、周囲を監視していることを泥棒にアピールし、その場での犯行をやめさせ、犯行対象から外させる。

対策にお金を掛けられる場合は、防犯システム防犯カメラの設置が、最も効果的な対策と言えます。


対策(お金を掛けられない場合)

対策にお金を掛ける余裕がない場合は、建物の扉・窓の施錠は徹底する。(無施錠は厳禁)

建物内に人がいることを外部に知らせるために、一部の部屋の電気はつけたまま外出する、就寝するなど。(洗濯物の干しっぱなしや郵便物にも注意)

現金は金融機関、高価な貴金属類は貸金庫に預けるなど、盗まれる対象物を減らし、万が一盗難の被害に遭っても、被害を最小限に抑える。

火災保険に加入し(安価な保険料もあります)、建物や備品の損害に対する備えを準備する。(火災だけでなく、侵入時の破損被害も対象になります)

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