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2022年09月09日 万引き犯逮捕の決め手は16台の防犯カメラ! 最適なカメラの台数とは?

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店の防犯カメラが盗みの瞬間を捉えていました。

男が狙っていたのは高級アウトドアジャケット。

高画質な映像が逮捕の決め手となりました。

小樽市の商業施設内にあるアウトドア用品店。

7月14日午後4時20分過ぎ、店の防犯カメラに映る1人の男。

次の瞬間!

男は商品のアウトドアジャケットを2つくるんでバッグの中へ。

最後は腕に抱えたまま、会計をせずそのまま店の外に。

大胆な"万引き"の瞬間です。


アウトドア用品店経営者:「われわれが営業しているから、高額品を換金目的で窃盗するのは許し難い」

こう話すのはこのアウトドア用品店を営む男性。

人気ブランドのジャケット2点とコート1点合わせて、25万8500円相当を盗まれる被害を受けました。

経営者:「(いつ犯行を知った?)その日の夜ですね。ハンガーが商品のかかっている所と違う所に埋めるように隠す傾向があるのでそれを見つけた」

その後、男性は警察に被害届を提出。

すると、7月24日男がふたたび店の近くにやってきました。

経営者:「当社の他の店舗に2回目の来店。10日後に店に入ってきて、ほかの店舗に同じ容疑者が来たことをすぐ従業員から連絡が入った。私がカメラを立ち上げて、店内を監視して、通路にいるのを見つけて、警察に(容疑者の)服装を含めて詳細に伝えた。『先日の被害届出している容疑者が今いるので大至急来てください』」

通報を受けすぐに警察が店に駆け付けますが、男は店からいなくなっていました。

そこで役だったのが防犯カメラの画質でした。

記者:「逮捕の決め手となったのは、店内16ヵ所に設置された高画質な防犯カメラです。男の服装の特徴を正確に捉えていました」

鮮やかに特徴が映る男。

警察が調べを進めたところ、店の外で男を発見し警察署で逮捕に至りました。

経営者:「カメラは重要ですね。台数もそうですけど写っている向き。鮮明に写っていて時間をかけてカメラを設置しているので、逃走の経路も分かるようになっている。皆さんが楽しむための商品を扱っているので、窃盗をしないでご購入いただいて、楽しんでいただけるようになってほしい」

調べに対し「間違いない」と容疑を認めている男。

「転売目的だった」と供述していて、警察が余罪などを詳しく調べています。


<7/27(水) 19:31配信 北海道ニュースUHBより>

防犯カメラの設置台数は?

一つの店舗に設置する防犯カメラの台数は、何台ぐらいあれば十分なのでしょうか。

店舗の広さや置いている商品の数や内容、店員さんの人数やお客さんの最大来店数など、それぞれの店によって条件は異なりますから一概に言うことはできません。

カメラの種類も白黒やカラー、ネットワーク(外部からの監視)、録画装置の録画間隔や時間、画質なども影響しますから、現場に応じた内容で考えなければなりません。

記事の中で店舗の経営者の方が、防犯カメラの「台数」と「映っている向き」が重要だとコメントされています。

せっかく多数のカメラを設置しても、事件発生時に肝心の箇所(商品保管場所やレジなど)が映っていなければ十分な効果を発揮することにはなりません。

カメラの死角をなくす(減らす)

また、カメラの死角をできるだけ少なくすることも重要です。

どうしても1台のカメラで映せる範囲、エリアは限られます。

複数のカメラでその範囲、エリアを増やし、出来る限り死角(カメラが映らない箇所)を減らすことが重要です。


防犯ミラーで補う

カメラが設置できない箇所には防犯ミラーなどを設置し、離れた箇所で店員さんが(ミラーに映る様子)確認できるようにすることも効果的です。

そして、カメラがついているからと安心することなく、店員さんの店内巡回や監視も不定期(定期的だと犯行の下見時に情報として知られてしまう可能性も)に行うべきです。

防犯カメラという「機械の目」と、「人間の目」、両方で監視することで、犯罪者に対する監視・警戒の色を強めることができます。


費用対効果を考える

想定される万引きの被害金額と防犯カメラなどの設置費用を比較し、費用対効果がどうかも考えなければなりません。

1回あたりの被害金額が数百円なのに、防犯カメラ設置費用として数百万円を出すことはできませんし、意味がない可能性があります。

ただ、1回あたりの被害額は少なくても、複数の泥棒から何十回、何百回と被害に遭えば、被害額は加算されて最終的には非常に大きなものになります。

リース契約などもできますから、5年リース(60ヶ月間)だと1ヶ月あたりのリース料はこれぐらいで、1ヶ月の被害金額がこれぐらいで、という計算ができます。


また、注意しなければならないのは、防犯カメラを設置したからと言って、必ずしも万引き被害がゼロになることはないという点です。

記事にあるアウトドア用品店では、防犯カメラが16台設置されていますが、実際に約26万円分の商品が盗まれる被害に遭ってしまいました。

防犯カメラの映像が犯人逮捕につながっていますが、残念ながら万引きという犯罪自体の発生は防ぐことができていません。

多数の防犯カメラを設置することで、犯罪者がその場での犯行を思い留まる、「抑止力」として効果があることは間違いありません。

防犯カメラのある店、ない店、自分が泥棒だったらどちらを狙うのか、それは明らかです。

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