防犯ブログ
- 自動車盗難
2022年10月14日
自動車盗の新手口「CANインベーダー」
高級車を狙った自動車盗で「CANインベーダー」と呼ばれる特殊な機器を使った新たな手口に県警が警戒を強めている。同機器を車につなぎ、制御システムを不正に操作してエンジンを始動させて盗むという。県内でも高級車を盗んだとして逮捕、起訴された男2人が使っていた。県警は「昨年から全国で主流な手口になっていて、注意が必要」と警鐘を鳴らす。
今年7月までに、横浜市内で自動車盗を繰り返したとして、窃盗の疑いで、同市中区三吉町に住む無職の被告(50)=窃盗罪で公判中=ら男2人が、逮捕、起訴された。
2人は共謀して昨年12月14日、同市西区の有料駐車場で高級ワゴン車(約450万円相当)を盗んだほか、同19日にも同市泉区のアパート敷地内で高級ワゴン車(約500万円相当)を盗んだとされる。
県警による家宅捜索で被告の自宅から、手のひら大のモバイルバッテリー型の機器が押収された。これが「CANインベーダー」だった。名称には、車の動きを制御する車載ネットワーク(CAN)を乗っ取る侵入者(インベーダー)との意味がある。
同機器を使った自動車盗の手口はシンプルだ。車のフロント部分の配線を専用の電気ケーブルで接続し、本体の機器で操作する。わずか数分で簡単にドアを開錠したり、エンジンをかけたりすることができてしまう。当然、市販はしておらず、県警は同機器の入手ルートも調べている。
<8/30(火) 5:11配信 カナロコ by 神奈川新聞より>
窃盗手口の進化
「CANインベーダー」という新しい手口による自動車窃盗事件が発生しています。(自動車盗難「防犯泥棒大百科より」)
2~3年前に「リレーアタック」という新しい手口が出てきました。
違法な中継器でスマートキーの電波から出ている電波と同じ電波を出してドアを開錠、エンジン始動までしてしまうというものでした。
スマートキーの電波を遮断するために、お菓子が入っているような缶の中にスマートキーを保管するという手軽な対策がニュースやテレビ番組で紹介され、浸透しつつあると感じていた矢先のことです。
車種にもよりますが、自動車を1台盗むことができれば、数百万円を得られる可能性があります。
それだけ犯罪者側も盗むための手口は研究することでしょう。
新しい手口が出てくるとその対策がとられて被害が減り、そして新しい別の手口が出てくる、というイタチごっこが続きます。
自動車の窃盗手口に限らず、他の手口も同様で、防犯対策は常に変えていかなければなりません。
違法サイトの規制
自動車盗の場合、特殊な機器を用いる手口が多いですが、それらは自動車を盗むための専用の物ではなく、本来は別の使用用途である場合があります。
それらの機器の販売を規制することは本来の使用用途に支障をきたします。
また、窃盗手口を詳しく紹介するサイトがある場合、◯◯にも使用できます、などうまくぼやかして紹介するなどしているでしょう。
違法な手口を紹介するようなサイトは、検索結果の上位から削除するなど、ボータルサイト側の規制も必要かもしれません。
少し前に放送されていた韓国ドラマがポータルサイトの運営会社をテーマにしたもので、知らなかった情報が色々とありました。
人々が検索したいキーワードをポータルサイト側で削除してしまえば、検索しても表示されないということになります。
これはサイトの運営側にとって不都合な情報を削除できてしまうという情報統制やネット検閲などの難しいテーマもありますが、詳細なルール設定が必要です。
また、そのルールは誰が決めるのか、そして状況に応じて修正するのか、という運用面での取り決めも必要になります。(もし政府から要請されれば削除するのかなど)
ポータルサイトは誰のためのサイトなのか、それはサイトの利用者であり、彼らからの信用がなくなれば誰も利用しなくなります。
違法な内容、犯罪に悪用される恐れのある内容は、ネット上で検索できないようにキーワードを削除するという対応は、違法サイト自体の取り締まりと共に必要な措置だと思います。
検索で表示されなければ、多くの人から見られる可能性が減ります。
ただ、大型掲示板等に直接サイトのアドレス(リンク先)を貼り付けるなどすれば見れてしまいますので、そちらの対応も必要になります。