防犯ブログ
- 防犯対策
2022年10月07日
動物には防犯カメラは無意味?
舟形町でスイカ約50個がクマに食い荒らされる被害がありました。クマは防護ネットをすり抜けて畑に侵入していました。
こちらがクマが侵入した畑。食い荒らされた収穫直前のスイカが散乱していました。
被害にあったのは舟形町堀内の農業男性74歳のスイカ畑です。
23日朝までに50個ほどの被害が見つかり、町を通じて警察に通報しました。被害にあったのは今シーズン3回目です。
(男性)
「まだ青いうちから熟す前のもやられている何年か前から」
毎年のように被害に遭っている男性は今年、防護ネットを張りましたが効果はありませんでした。
(男性)
「網を張ってもどうしようもない。パイプを曲げて入ってくるから。毎年だから」
周辺では数年前からカボチャなどが食い荒らされる被害も相次いでいて、町は、猟友会と連携して檻の設置や駆除を検討しています。
<8/23(火) 11:43配信 さくらんぼテレビより>
動物には防犯カメラは無意味?
防犯カメラは人間(泥棒も含めた犯罪者)に対しては効果を発揮しますが、動物に対しては全く意味がありません。
なぜなら、動物にとってはカメラが何のためについているのか、その意味が理解できないでしょうから、(カメラに)映ろうが、映るまいが、関係ないのです。
最近、別の窃盗事件でメダカが大量に盗まれるというものがありましたが、防犯カメラの映像には泥棒ではなく、メダカを食べるアライグマが映っていました。
被害者はてっきり転売目的で泥棒に盗まれたとばかり考えていたのが、実は動物の仕業だったという結末でした。
彼らは生きるために獲物を狩らなければなりませんから、人間が飼っている、管理しているから食べてはいけない、奪ってはいけないという(人間が勝手に決めた)ルールを適用することはできません。
むしろ、動物が人里に下りてくるようになった原因(森林伐採や温暖化などの環境変化)を作った人間に責任があると言えます。
人間、動物それぞれの仕業
物を盗む、食い荒らす犯人が人間(泥棒)の場合もあれば、動物の場合もあります。
防犯カメラが動物に対しては意味がないのは分かるかと思いますが、それではどのような対策をとるのが良いのでしょうか。
今回の事件ではクマに対して防護ネットでスイカを守っていましたが、それをすり抜けて畑に侵入されています。
また、ごみ捨て場などで防護ネットの隙間からカラスが器用にごみ袋を引っ張り出し、残飯を食べている様子を目にすることがあります。
防護ネットは動物に対してはある程度の効果を発揮しますが、人間に対してはほぼ意味がありません。
どちらにも効果のある対策
人間、動物、どちらにも効果のある盗難対策は、防犯システムです。
守りたい対象物そのもの、または敷地内をエリアとしてセンサー(赤外線センサー、パッシブセンサーなど)を設置し、人間、動物(大型の方が検知しやすい)を検知したら、警報ベルやアラーム、サイレンなどをその場で鳴動させます。
人間の場合、その音を聞いた人が現場に集まってくるかもしれないと考え、出来るだけ早くその場から逃げ出そうと考えるはずです。
動物の場合、音や光に驚いて逃げ出す、または人間を含めた敵がやって来るかもしれないと考えて逃げる可能性が高いはずです。
どちらにも有効な盗難対策となります。
- 防犯カメラ・・・◯人間、×動物
- 防護ネット・・・△人間、△動物
- 防犯システム・・・◯人間、◯動物
- 電気柵・・・△人間(鳥獣対策として農地や牧場の設置に限るようで、泥棒対策として設置してはいけないようです)、◯動物