防犯ブログ

  • その他
  • 窃盗
2022年11月11日 貧しい高齢者の犯罪者化 防ぐのは国の義務か? 

高齢者を狙う犯罪.jpg

3連休2日目のきのう、山形県鶴岡市の神社で87歳の男がさい銭205円を盗み、現行犯逮捕されました。

この神社周辺では、さい銭箱が荒らされる被害が相次いでいて、警察の張り込み中に犯行が行われたということです。

警察によりますと、きのう午前11時半頃、山形県鶴岡市の羽黒山(はぐろさん)にある「子守神社」で、さい銭箱から現金205円を盗んだとして、87歳の男が現行犯逮捕されました。

男は秋田県に住む無職で、容疑を認めているということです。
犯行が行われた「子守神社」は国宝・羽黒山 五重塔から50メートルほどの距離の参道にあり、3連休2日目のきのうも犯行現場近くには多くの観光客がいたということです。

現場周辺を管理する出羽三山神社の関係者によりますと、この周辺では以前から、さい銭箱が荒らされる被害が出ていたということで、参拝者から「怪しい動きをしている人がいる」などといった目撃情報や近くの防犯カメラに不審な人物が映っていたということです。これを受け先月下旬に神社が警察に被害届を出し、警察が警戒していました。

警察では男と過去の被害との関係や犯行を行ったいきさつなども含め調べを進めています。

<10/10(月) 17:26配信 テレビユー山形より>

87歳の老人がわずか205円のさい銭を盗むというのはある意味ショッキングで、話題性のある事件ですが、単に窃盗事件として取り上げるのではなく、なぜ犯罪を犯さなければならなくなったのか事情を確認して、その動機や背景を報道すべきではないでしょうか。

頼る家族や友人もなく、貯えも年金もない状態になれば、個人的な考えですが、窃盗という犯罪を犯すこともやむを得ないように思います。

被害者には何の落ち度もなく気の毒ですが、もし自分が同じ立場に置かれたら、生きるために何かしら犯罪を犯さないという自信はありません。


高齢者に限らず貧しい者が犯罪者とならないように保護することは、国の役目、仕事ではないでしょうか。

国民が税金を納めているのは、このような万が一の事態に陥った際、守ってもらえることを期待しているからだと思います。

生活保護や年金受給によって、最低限度の生活を送ることの保障が求められます。


先日の元首相の葬儀に関して、国葬とすることに反対の人たちは、故人を悼む気持ちがないのではなく、税金の使い道に疑問を呈しているという点もあると思います。

本当に必要なことや大切なことにお金が使われていない、無駄なことばかりに税金が投入されている、優先順位が違うのではないかと感じる人も多いでしょう。

弱者を守る国でなければ、誰も住みたい人は居なくなります。

加盟企業専用ページはこちら