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2022年11月18日 それぞれの企業・業界で絶対にやってはならない犯罪

引越し作業を行う男性.jpg

引っ越しの見積もりで訪れた客の家から高級時計を盗んだとして、埼玉県警は19日、サカイ引越センターの社員の男(25)=埼玉県上尾市=を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。

大宮西署によると、男は6月11日午後2時ごろ、引っ越しの見積もりで訪ねたさいたま市大宮区の客の家から、時価28万円相当の腕時計を盗んだ疑いがある。男はその後、出張買い取り業者に腕時計を売却したという。調べに対して容疑を認め、「借金があった」と話しているという。

サカイ引越センターの担当者は「お客様にご迷惑をおかけし、申し訳なく思います。教育を徹底し、再発防止策に努めます」とコメントした。


<10/19(水) 16:56配信 朝日新聞デジタルより>

一人の軽はずみな行動によって勤め先の企業だけでなく、業界全体のイメージ低下をもたらしかねない事件です。

引越し業者の中に泥棒がいるかもしれない、これが世間に広まれば引越し業者の利用を躊躇する人が増える可能性があります。

引越しという物理的な作業を業者に頼まず自分達だけでやることは難しく、今後も業界としての影響は大きくないかもしれません。

しかし、これが利用者だけで代替できる内容の場合、何らかの不正や事件の発覚によって、依頼が激減し、業界全体に深刻なダメージを与える可能性があります。

企業側も、業界全体としても、社員や委託業者に対する教育として徹底すべき内容、絶対に守らなければならない特有の内容がいくつかあるはずです。

それらを犯してしまうとユーザーの信頼、社会からの信用を失い、商売として成り立たなくなります。

防犯の業界で言えば、防犯システムやカメラシステムの設計・構築・施工・保守等を行った我々が、知り得た情報をもとに窃盗などの犯罪行為を犯すことは絶対に許されません。

警備会社の警備員がユーザーから預かった鍵を悪用して窃盗を犯すことも同様です。

これは単に一人の犯罪者による犯罪で済む話ではなく、企業、業界全体がそのような犯罪者の集団ではないかという疑念を与える可能性があるからです。

そして、一度ついてしまった悪いイメージを払拭するためには、非常に長い時間が必要となります。

企業が長い時間と広告などで大金を費やして構築してきたイメージが、一つの不正や犯罪によって一瞬で崩れ去るのを目にしたことがあると思います。

仮に崩れたイメージを時間が掛かっても再度良い方向に変えていければ幸運ですが、その前に企業が潰れてしまうことも珍しくありません。

この犯罪は良い、この犯罪は悪いと区別するわけではありませんが、個人的には業界特有の決してやってはならない犯罪があると考えます。

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