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2022年12月09日 防犯カメラに自分が映る可能性

エレベーター内の防犯カメラ.jpg

逆立ち状態で窓から侵入した人物による窃盗事件。放送を見たという男が警察に出頭しました。

先月31日午前4時半ごろ、大阪府河内長野市の美容院の外をうろつく男。すると、なんと窓からの侵入。上半身をうまく使いながら狭い窓へ体をねじ込みます。

約11万円が入った金庫が盗まれました。

被害を受けた美容院の代表は、こう訴えていました。

美容院・代表:「映像がはっきり残っているので自ら警察に出向いて罪を償ってほしい」

3日に番組で放送した5日後、急展開が...。ある1人の男が警察署に出頭してきたのです。

出頭した男:「テレビで放映された件で出頭しました」

窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕されたのは住所不定の建設作業員の容疑者(33)。

実は出頭する前日、容疑者の家族を名乗る人物が菓子折りと盗んだ現金を持って美容院を訪ねて来たといいます。

美容院・代表:「(家族を名乗る人物は)本当に弱りきった姿で『すみませんでした、すみませんでした』。その時に『これ、お渡ししたいんですけど』と紙袋を差し出してきたんですけど、こんなところに来るのは間違っていると、警察の方に直接行ってくれと、そこは押し返した感じ」

容疑者は防犯カメラとは別の美容院に侵入し、現金約49万円と合計68万円相当の商品などを盗んだ疑いで逮捕されました。

警察は防犯カメラに映った美容院での窃盗事件についても関与しているとみて調べています。

美容院・代表:「法に裁かれて罪を償うことができると思う。やり直すチャンスをもらったんだから、しっかりこれから生きていってほしい」


<11/10(木) 17:50配信 テレビ朝日系(ANN)より>


窃盗の容疑者の映像がテレビで放映され、それに気づいた家族が説得し、警察に自首をしたという事件です。

自分の家族が窃盗を犯している様子をテレビで見たとき、どんな気持ちだったのでしょうか。

容疑者の映像を放送することに躊躇するテレビ局があるかもしれませんが、明らかに犯人だと分かっている場合は、個人が特定できる映像を流すことで今回のような犯人逮捕につながることもあると思います。

自分の映像が流れて本人が慌てる、容疑者の家族や友人が映像を見て気付くなど、警察の捜査と共に効果が高いはずです。

ただ、犯行が明らかではない、犯行時刻があいまい、画像が鮮明ではないなど、容疑者とは別の人の映像を流してしまうと、

えん罪を招いたり、誤って疑われることで世間から非難されるなど迷惑を被ってしまう人が出てくる可能性もありますから、慎重に対応はすべきです。


いまや町のいたるところに防犯カメラは設置されています。

個人が設置したもの、企業が設置したもの、団体(マンション管理組合や町内会)が設置したもの、公的(市町村)に設置したものなど所有者は様々ですが、基本的な設置目的は防犯でしょう。

仮にある場所のカメラできちんと映っていなくても、そこから離れたところのカメラには容疑者が映っている可能性があります。

複数の点と点のカメラ映像をつなぎ合わせていくことで、容疑者の足取りをつかむことができる場合もあります。

また、自分の姿が防犯カメラに映っているということを認識していない人が非常に多いように思います。

そういう人は、犯罪行為を行っても問題ない、見られていないと油断しています。

もっと防犯カメラに見られている、映っていると認識すべきでしょう。

そうすればもう少し慎重に行動するようになり、犯罪者の場合は犯行の抑止力につながり、結果としては犯罪減少という防犯につながるはずです。

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