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2022年12月23日 自転車の防犯登録 もっと有効活用するには?

自転車とワイヤーロック.jpg

無用なストレスを感じないために、必ず「防犯登録」を
自転車を手に入れた時、問題なく安心・安全に利用できるかを確認するのは重要なことですが、それと同時に必ず行っておくべき手続きがあります。それが「防犯登録」です。

「防犯登録」は、自転車防犯登録所になっている自転車販売店で行なうことができるもので、その自転車の所有者が自分である事を証明するものです。

これは「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」により、自転車を所有する場合の義務になっており、登録すると防犯登録番号が付与されます。クルマやバイクのナンバープレートと同じようなものです。

都道府県によって異なりますが、登録の際は「登録する自転車本体」、盗難車などではないことを証明する「保証書または販売証明書」、「登録者の身分証明書」、そして「登録料」が必要になります。

なお、義務ではあるものの罰則はありません。そのため「じゃあ、登録しなくてもいいや」と考える人もいるかもしれませんが、登録しなかった場合のデメリットを考えると、断然登録しておいた方が良いです。

最大のデメリットとして、「盗難されやすい」ことが挙げられます。登録する際に付与される防犯登録番号には、登録時に申し込み用紙に記入した氏名、住所、電話番号と、自転車のフレームに打刻されたそれぞれに異なる固有の「車体番号」が紐づけられているので、番号さえ分かれば本来の持ち主をすぐに照会することができます。

そのため、自転車を盗む側からすると、防犯登録されている自転車はリスクが高いと言えます。一方で、登録されていない自転車は所有者が明確ではありません。そのため、両者を比較すると登録されていない自転車の方が盗まれやすいと言えるでしょう。

もうひとつのデメリットとして、万が一自転車が盗まれてしまった場合に、もしどこかで発見されたとしても「連絡がこない」という点が挙げられます。

自転車の盗難は、高価な自転車を盗んで転売や自分自身で使うケースと、その場の移動手段として、ちょっとした出来心で盗むケースがあります。比率としては後者の方が多く、盗まれた自転車はその後、どこかで乗り捨てられて発見される場合が多いのです。それを運よく自分で発見できた場合は良いものの、警察や他人が発見した場合、防犯登録されていなければ持ち主を特定することができず、盗難された本人にたどり着くことができません。


さらに「窃盗犯だと疑われる」というデメリットも考えられます。自転車で外出中に警察に呼び止められ、乗っている自転車が自分のものであるかを確認された経験がある人もいると思います。その際、警察は自転車が盗難車ではないかどうか、防犯登録で照合します。

登録してあれば何も問題ありませんが、防犯登録がない場合、例え自分が購入した自転車であっても自分のものであることが証明できず、解放されるまでずいぶん時間がかかることになります。

なお、あまり知られていませんが「防犯登録」には有効期限があります。有効期限が切れた自転車の情報は警察のデータベースから消えてしまいますので、警察官が照合してもデータが出てきません。都道府県によって異なりますが、有効期限はだいたい5~10年程です。自身の防犯登録の有効期限を一度チェックしてみてください。

防犯登録は自転車を安心して使うために、また気持ちよく利用するために必要な手続きです。必ず登録するようにしましょう。


<11/19(土) 15:00配信 バイクのニュースより>


防犯登録は「義務」ではあるが「罰則」はない、これがそれほど普及していない、効果的に働いていない要因の一つではないでしょうか。

以前自転車を購入した店では、防犯登録は義務だが別に登録しなくても良いという説明を受けた記憶があります。

店で購入時に自分の住所等連絡先を記入させられると思いますが、それを防犯登録と紐づけたら良いのではないでしょうか。

防犯登録料として600~660円程度掛かるようですが、最初からこの金額分も自転車本体の料金に上乗せし、購入すれば自動的に防犯登録される仕組みに変えれば登録率は100%になります。

(製造時に車体番号を記載し、それが警察のデータベースと連動する仕組みを作れば、都度防犯登録する必要がなくなるように思いますが、相当費用が掛かるのでしょうか?)


有効期限も都道府県によって5~10年と異なる点も分かりにくくしている点のように思います。

年数は統一し、更新するのに費用が掛かるのなら、定期的に徴収する方法も考えなければなりません。

しかし、1台の自転車を防犯登録5年経過後、さらに5年更新してまで登録を続ける人がいるでしょうか。

高価な自転車なら話は別ですが、1万円程度で買える自転車をそんなに長く乗ろうと考える人の方が少ないように思います。

記事にケチをつける気はありませんが、防犯登録をしなかったデメリットとして、もしどこかで発見されたとしても「連絡がこない」という点が挙げられていますが、本当に連絡はくるのでしょうか。

自転車が1台盗まれたからといって、警察がその自転車のために捜査をしてくれるとはとても思えません。(他の捜査で忙しいでしょうから)

被害届を出すときに自転車程度ならあきらめた方が良いのでは・・・という空気を出してくるような気がします。

もちろん、どこかで無断駐車していた自転車を調べたら盗難車だと分かり、所有者に連絡がくることはあるかと思います。

でもその時には自転車はボロボロで乗ることはできない(盗んだ泥棒も不要になったので乗り捨てただけ)、被害者も新しい自転車を購入しているというケースが多いような気がします。

また、デメリットとして、「盗難されやすい」ことも挙げられていますが、自転車泥棒が防犯登録している自転車と、していない自転車を選別して盗むとも思えません。

盗んだ後に防犯登録のシールをはがして乗れば、盗難車として特定することは難しくなります。

防犯登録を増やすために広く呼びかけるのなら、盗まれた自転車が被害者の元に戻ったなどの具体的な事例を出し、効果が高いことをもっとPRすべきでしょう。

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