防犯ブログ
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2023年04月28日
野球部の集団暴行 学校の管理責任を問われる訴訟
聖カタリナ学園高校(松山市)野球部の寮内で他の部員から集団暴行を受けたのは学校側が管理を怠ったのが原因として、元部員が高校の運営法人などを相手取り、約3570万円の損害賠償を求める訴訟を松山地裁に起こした。
7日開かれた第1回口頭弁論で、運営法人側は請求棄却を求めた。
訴状によると、同校1年だった元部員は昨年5月、野球部の寮内で上級生や同級生の部員計9人から集団で暴行を受けて左肩に後遺症が残るけがなどをし、その後転校した。
原告側は、同校野球部ではこれより前、少なくとも3件の暴行や窃盗などの不祥事が確認されていたのに、学校側は適切な対策を講じなかったと主張。このため部内で暴力行為が当たり前のような空気となり、集団暴行が発生したとした。
<3/7(火) 17:38配信 時事通信より>
学校への悪影響
どのような判決が下されるかは分かりませんが、賠償金を何千万円も支払うことになれば経営者にとっては大きな損失です。
また、目に見えない損失、つまり学校のイメージダウン、保護者・教育関係者から責任を問われることなどを考えると、そちらの方が重要かもしれません。
特に学校のイメージダウンによって、次年度以降の生徒募集に影響が及ぶと、生徒数の減少、そして偏差値(平均値)のダウン、進学(就職)の道が狭まる等の可能性があります。
学校自体の評価が下がり、回復するには長期間かかることもあるでしょう。
時間がかかっても回復すれば良いのですが、経営にまで悪影響を及ぼし、どうしようもない事態に陥るケースも考えられます。
未然に防ぐためにも防犯カメラ等で監視し、問題や事件が発生すればすぐに対応できる環境、そして、事件そのものが発生しにくい環境を整える努力が必要です。
そして、学校側に求められるのはカメラのような設備を整備することだけではないと思います。
生徒への教育
生徒に対する教育、教員や教師に対する指導も変えていかなければなりません。
生徒には具体的な事例を出して分かりやすく説明した方が良いでしょう。
集団暴行、いじめによって、何がどのように影響を及ぼすのかを具体的に説明します。
被害者(になる可能性がある者)だけでなく、加害者(になる可能性がある者)に対する説明の方がより重要だと考えます。
加害者を生み出さなければ、被害者は存在しないからです。
そのような行為が明るみになれば、(加害者や所属するクラブの部員は)停学・退学を受ける可能性、(目標とする大会やイベントに)出場できなくなる可能性、将来、前科・前歴・逮捕歴が進学や就職する際にどのような影響を及ぼすのか。
また、最悪の場合(被害者が亡くなるなど)、被害者の親によって、加害者本人、加害者の親が訴えられる可能性があることも知っておくべきでしょう。
(被害者の親が)損害賠償責任を負い、弁済のために家を失う、子供(加害者)の悪評や犯罪歴のために親が仕事を失う・左遷される・昇進できなくなる可能性があることも教えます。
それらをあらかじめ知ることで、一時的な感情だけで軽はずみな行為(暴行、いじめ)を行う者が減ることは間違いないでしょう。
教師への指導
生徒への具体的な教育方法や対処法を教師に対しても指導すべきです。
生徒によっては、仮に問題や事件を起こしても(発覚しても)、自分は未成年だから大丈夫、大きな問題にはならないと、浅知恵の者もいるでしょう。
そういう者に対しても具体的な反論、想定した回答例を示すことで対処しやすくなります。
教師に対する暴言や暴力行為、学級崩壊を誘導する者に対しても、具体的な対処法を示すべきです。
生徒に対して厳しすぎる、脅すような発言には抵抗がある、気が引けるという教師もいるでしょうが、目上の人に暴言を吐くような生徒はすでにまともとは思えません。
未熟なため教育して矯正させたい、成長を促したいという考えの教師もいるでしょうが、まずは自分の身を守ることが大前提です。
また、モンスターペアレンツなど親が問題になるケースも想定しなければなりません。
担任の一教師に任せるのではなく、教頭や校長を始めとする学校全体の問題として捉え、一丸となって協力することが大切です。