防犯ブログ

  • 侵入手口(店舗)
2023年05月08日 元従業員がセキュリティを解除して店舗に侵入

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 先月21日、札幌市西区のカラオケ店に侵入し、現金14万円などを盗んだ疑いで、無職の27歳の男が逮捕されました。

 建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、札幌市豊平区月寒西に住む無職の27歳の男です。

 男は先月21日午前7時半ごろ、札幌市西区琴似のカラオケ店に侵入し、レジの中の現金14万円とエレベーターの鍵などを盗んだ疑いが持たれています。
 警察によりますと、男はカラオケ店が入っているビルのセキュリティを解除して、営業時間外で無人だったカラオケ店に侵入しました。
 男は、被害に遭ったカラオケ店の元従業員で、半年ほど前に辞めていたということです。
 警察の調べに対し、男は「支払いに追われていて、金がなかった」などと話し、容疑を認めているということです。

 警察は、男の余罪などや当時の状況について詳しく調べています。

<3/16(木) 19:15配信 HBCニュース北海道より>

 被害に遭われた店舗のセキュリティシステムがどのようなものかは分かりませんが、半年ほど前に辞めた元従業員が解除できてしまう仕組み(暗証番号等で解除)であったことは間違いなさそうです。

 元従業員が全員、勤めていた元の職場で悪事を働こうと考える訳ではないでしょうが、このような事件を目の当たりにすると、退職者が出た場合は、セキュリティシステム(キー、暗証番号)や扉、門等の施錠方法について見直す必要性を感じます。

 また、これは物理的なシステムに限ったことではなく、社内のイントラネット、社員専用・会員専用ホームページなどにも共通することが言えます。

 退職後も、在職中に知った情報を使って、それぞれのシステムに侵入、サイトを閲覧するなどして得た情報を競合他社に横流しすることも考えられます。

 また、顧客情報のデータベースから、個人情報を流出させることができてしまう状態ならば早急に改善が必要です。


 社員やアルバイトの入れ替えは、どこの会社でも常に起こり得るものです。

 社員の自己都合や定年退職等、円満退職者の場合はその後のトラブルは起こりにくいでしょうが、契約更新・延長しない、解雇、会社に不満があったなど不本意な退職者の中には、会社に損害を与える目的で何らかの犯行を企てようとする者がいても不思議ではありません。

 システムの見直しや変更には都度費用が掛かるもの、手間が掛かるものもあり、できれば頻繁に行いたくないのが本音でしょう。

 ただ、高価な商品や大金を置かざるを得ないような会社では、見直しや変更を業務の一環として組み込み、運用させた方がより安心できるかもしれません。

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