防犯ブログ
- 窃盗
2023年07月28日
職場のお歳暮を盗んだ容疑、事務職員の女を逮捕
勤務先の病院で商品券を盗んだとして京都府警西京署は15日、窃盗の疑いで京都市右京区西京極大門町の事務職員の女(25)を逮捕した。容疑者は「盗むつもりはなく、自分のロッカーで保管していた」と供述し、容疑を否認している。
逮捕容疑は昨年12月19日~今年1月5日、事務職員として働いていた京都市西京区内の病院でお歳暮の商品券120枚(12万円相当)を盗んだとしている。
西京署によると容疑者は当時、病院に送られてくる贈答品を仕分ける業務を担当していた。商品券が届いていないことを不審に思った職員が署に相談し、被害が発覚した。
<5/15(月) 18:44配信 産経新聞より>
人からもらってうれしい贈り物として商品券が人気があることは良く分かります。
本音を言えば一番うれしいのは現金ですが、お中元やお歳暮で贈るわけにはいきませんし、それに近いものとして商品券、ギフト券、図書カードなど存在するのでしょうか。(換金しやすい面もあります)
ただ、現金だけでなく商品券等もお中元やお歳暮で贈るのはマナー違反という意見(「お金に困っている方への施し」という意味が込められる)がありますから、是非の判断は難しいところです。
病院のお歳暮として届いた商品券(12万円相当)を盗んだとして、職員が逮捕されました。
もし、この贈答品が商品券ではなくサラダ油やハムだったら、病院側が警察に届けることもなく、容疑者が逮捕されることもなかった可能性を考えると、何とも不思議な感じがします。
商品券だったから、そして12万円と高額だったから窃盗事件として発覚したのでしょう。
そもそも、なぜお歳暮が届いていないことを病院側が不審に思ったのでしょうか。
送り主がお歳暮を贈った旨を伝えたのか、または毎年同じ商品券が届いていたからなのか・・・。
また、12万円もの金額のお歳暮を贈ることが普通なのか。(1人、1社からではなく複数からの総額が12万円かもしれません)
一般的には3,000円から1万円ぐらいが金額としての相場だと思うのですが、病院という業種特有の慣習、慣例なのでしょうか。
いずれにしても、このような事件を目にすると、お中元やお歳暮という慣習自体が必要なのかという疑問を感じます。
本来はお世話になった方への感謝の気持ちとして贈るものだと思うのですが、その趣旨が歪められているところが多いように感じます。
贈り物ではなく、毎年自分たちが受け取るべき物という印象も受けます。
送る側、受け取る側、双方の負担になるようなことは見直すことも必要でしょう。