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2023年12月08日
アメリカ 野生のクマが民家に侵入、アルコール飲料3本飲み干す
地球規模の温暖化の影響で、生態系の異常も多く耳にするようになりました。日本でも近年、人間の生活圏にクマの出没が増え、北海道で多数の牛を襲ってきた巨大ヒグマ(OSO18)が今年7月に駆逐されていたことがニュースに。米国では、民家にクマが侵入。器用に冷蔵庫を開けてアルコール飲料を飲む姿などが防犯カメラにとらえられ、話題になっています。
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地域では有名な3本足のクマ
クマが現れたのは、米フロリダ州オーランド郊外の民家。その地域でよく目撃されている右前足のないクマで、地元の人は「トライポッド(「三脚」の意)」と呼んでいるそうです。ある日の午後5時頃、家主のファネイト・ディグリオさんは防犯カメラからの通知を受け取りました。
「オーマイゴッド......。静かに、静かに! 家のカギを全部かけないと」
声をひそめながら、中庭への思いがけない"侵入者"に釘付けになっていたのは、家の中でくつろいでいた13歳のジョセフ・ディグリオくん。右前足がないながらも器用に歩いてきたクマは、窓一枚を隔ててジョセフくんのすぐそばまで迫っていました。
ジョセフくんはクマの動向を確認しながらも、携帯で動画撮影をスタート。クマを警戒して吠えていた愛犬の「ブルーノ」をなだめながら離れた場所で見ていると、家の中に入ってきたクマはさらに驚きの行動に出ます。
「見て! (冷蔵庫の)ドアを開けたよ!」
クマは冷蔵庫のドアを、格闘することもなくいとも簡単に開け、アルコール入り飲料を口に。去ったあとは、中身を飲まれたと思われる3本の缶がつぶされ、屋外の水槽の隣に置いてあった魚用のエサがなくなっていたといいます。
「あのクマのことはよく知っているので、とくに怖くなかったです。この地に住む彼らの習性を、私たちもできる限りリスペクトしないと」と、ファネイトさんは"共生"を唱えました。
フロリダ魚類野生生物保護局(FWC)によると、クマはフロリダ州全域に生息しており、この地域はクマの目撃情報が多く寄せられているうちのひとつなのだそう。当局はエサやりを避けるように促し、またクマ除けのためのゴミ箱の設置や収集直前でのゴミ出しを推奨しています。
<9/7(木) 16:12配信 Hint-Potより>
地球温暖化や森林伐採などの影響で餌が減り、生活エリアが狭くなり、クマやイノシシなどが人が住むエリアに出没するニュースが増えてきました。
気になるのは、今まで食べていた自然の餌よりも人が作った食べ物や香辛料の味を気に入り、それらを求めて人が住むエリアへの侵入が増えることです。
そこで襲った人間の(肉や血の)味を覚え、今度は人間を求めてやって来るようなことを考えると、まさにホラー映画のようで恐ろしくなります。
センサーで言うと、人間以外の小動物は検知しにくくするために改良するなどしていますが、今後は動物と人間を区別し、どちらか分かるような機能が求められることもあるかもしれません。
また、あえて人間は検知せず、人間よりも大きいクマなどの大型動物だけを検知するようなセンサーが必要になってくるかもしれません。
人間が住んでいるエリアは人間のもの、クマやイノシシは住んではいけないと考えるのは人間のエゴとも言えます。
自分たちで勝手にエリアを決めて、そして動物が住んでいるエリアも開拓して勝手に自分たちのエリアに変えていく人間は、動物たちにとっては何とも迷惑な存在でしょう。