防犯ブログ
- 窃盗
2024年04月05日
犯罪で得られる成果 メリットとデメリットの比較
佐賀地検は18日、勤務する佐賀銀行の金庫から現金を盗んだとして、窃盗罪で行員の男(55)=佐賀市本庄町袋=を起訴したと発表した。
佐賀銀行は被告を18日付で懲戒解雇処分にしたことを明らかにした。
起訴状によると、4日午前10時40分ごろ、佐賀市内の銀行の金庫室で、金庫から現金1千万円を盗んだとしている。起訴は15日付。地検は認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、1千万円は被告の自宅で発見されている。
<12/19(火) 12:06配信 佐賀新聞より>
勤務先の金庫から1千万円を盗むことに成功したものの、結果として盗んだ現金は没収され、逮捕・起訴され、職も失ってしまいました。
被告の55歳というのは、銀行だと定年間近、もしくは役職定年という年齢だと考えられます。
それぞれの企業の就業規則等は異なるでしょうが、懲戒解雇という処分によって、退職金は支払われない、もしくは減額される可能性が高いようです。
現金1千万円と比べてもかなり高い金額を失った可能性があり、割りに合わない犯行と言えます。
犯行を行う前にメリットとデメリットを冷静に比較してから行動に移すべきです。
得られる金額よりも失う(かもしれない)金額の方が高いのであれば、そもそも犯行を行う意味がありません。
これを実行者(犯罪者)に考えさせることで、犯行を思い留まらせることができれば、それが抑止力と呼ばれるものになります。
犯行を思い描いただけで実行せずに、犯罪者にならずに済みます。
警察に捕まる、職を失う、評判を落とす、家族や知人に知られるなど、実行者が恐れる内容を刺激する対策が最も効果を発揮します。
最も恐ろしいのは、実行者(犯罪者)にとって失うものが何もない、もしくは「ない」と考える場合、抑止力が機能しないことです。