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2024年07月05日 盆栽の盗難被害相次ぐ BONSAIブームによる転売目的?

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 各地で盆栽が盗まれる被害が相次いでいます。背景には、海外での盆栽ブームがあるとみられています。


 午前4時半ごろ、カメラに映るのは、ニット帽にマスク姿の人物。屋外に並べられた盆栽を物色しています。

 1つ、また1つと盆栽を手に取り、持ち去っていきました。これは去年12月、三重県内の盆栽園で撮影された防犯カメラの映像です。

「犯人は盆栽園を囲っていた金網を破って侵入し、盆栽を盗んでいったということです」(記者)

 この店が被害に遭うのは、これが3度目。去年3月以降、3回にわたり、あわせて260点ほどの盆栽を盗まれました。

「商品は商品だが、生き物なので愛情かけて育てている。それを盗まれるとやっぱりさみしい感覚になる」(盆栽園 園主)

 盗まれたのは商品として保管していた盆栽で、被害額は合わせて約1250万円に上るといいます。

「小さい車で3人組で来て手分けをして、門をくぐって盆栽を盗んだ」(盆栽園 園主)


被害額は約3000万円
 三重県警によりますと、県内で盆栽が盗まれる被害は、去年7件確認されています。

 今年も被害は続いていて、4月には愛知県警が神奈川県内の男性の盆栽7点、時価あわせて530万円相当を盗んだ疑いで、ベトナム国籍の男2人を逮捕。その後、処分保留のまま釈放されています。

 さらに5月、稲沢市の男性の盆栽2点を盗んだなどとして、別のベトナム国籍の男(25)が逮捕・起訴されています。

 愛知県警によりますと、県内では去年12月末から盆栽が盗まれる被害が少なくとも17件確認され、被害額は約3000万円に上るということです。


外国籍の窃盗グループが転売目的か
 なぜ、盆栽の窃盗が相次いでいるのか。

 日本盆栽協同組合の組合員が指摘するのが、海外での盆栽ブームです。

 2019年以降の盆栽の輸出額を調べてみると、ほぼ右肩上がりで増え、去年1年間だけで約9.2億円に上っていることが分かります。

 警察などによりますと、転売する目的で外国籍の窃盗グループが盗んでいるとみられています。

 

 また、盆栽特有の事情も。

 日本盆栽協同組合の組合員は「盆栽は持ち運びが比較的楽で、外で管理することが多いことも、盗まれる要因になっているのではないか」と話しています。

 三重県内で被害にあった盆栽園は、防犯カメラやセンサーを設置したり、高価な盆栽にはGPSを付けたりしましたが、屋外で育てている盆栽を守るのには限界があるといいます。

「対策がしにくいのは事実。盗む気になったら盗めるのも事実だと思う。自衛しかないかなと思う。生活が苦しいのかどうか知らないが、盆栽を盗むようなことはしてほしくない」(盆栽園 園主)

<6/13(木) 16:35配信 メ〜テレ(名古屋テレビ)より>

 海外のBONSAIブームが要因なのか、盆栽の盗難被害が相次いでいます。

 盆栽にもよるでしょうが、1点数十万円から数百万円価値があるものも珍しくないようです。

 防犯対策、盗難対策を行う場合、守りたい対象がどれだけ価値があるかを考えるでしょう。

 たいして価値がないものに大金を掛けて対策を講じてもあまり意味がありませんし、そんな人はほとんどいません。

 自分が手塩にかけて育てた商品、時間とお金を掛けて集めた大切なコレクション、お客様から一時的に預かっているもの、色々なケースがあるでしょうが、価値の高いものが多いのは同じです。

 また、どれも一点もので同じものは存在せず、盗まれた、破壊された、失われた場合、金銭では補償できないことがあります。

 動物や植物(盆栽)に保険を掛けることは難しいので、基本的には自分で守るしか対策はないでしょう。

 美術品や骨董品と同様に考える人もいるでしょうし、代わりが存在しないものと言えます。

 これほどの価値があるものなら、大金を掛けて防犯カメラや防犯システムで守ることの意味は充分にあるでしょう。

 屋外保管のものは対策が難しいと記事にもありますが、建物の内・外で守るのではなく、敷地内に足を踏み入れさせない、または不審者が足を踏み入れた瞬間に即動作するセンサーや威嚇機器を設置し、より早い段階で威嚇・抑止することで被害を未然に防ぐことにつながります。

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