防犯ブログ
- 窃盗
2024年09月03日
老人ホームで横領? 27歳の元施設長が入居者の預金不正引き出し?
奈良市の老人ホームの施設長だった男が、入居者の預金通帳と印鑑を無断で持ち出し、現金約44万円を引き出し横領したとして逮捕されました。
奈良県桜井市に住む容疑者(27)は、奈良市内の老人ホームで施設長を務めていた3月から5月までの間、入居していた55歳の男性の通帳と印鑑を勝手に持ち出し、預金口座から4回に分けて合わせて43万9000円を引き出した業務上横領の疑いがもたれています。
警察によりますと、男性の通帳と印鑑は施設で預かり保管していましたが5月、別の窃盗事件に関わった疑いで容疑者を職務質問した際に所持品を調べたところ、男性名義の通帳と印鑑を持っていたことから発覚したということです。
容疑者は警察の調べに対し、「入所者から預かった通帳と印鑑を、自分自身のために使う目的で横領した」と容疑を認めているということで、警察は余罪があるかどうかを調べています。
<6/18(火) 17:52配信 ABCニュースより>
このニュース記事のコメントを見ていると、老人ホームの施設長が27歳?と年齢に驚いている人が多くいました。
私も若いからとか、年が上だからとか、年齢のことをどうこう言うつもりはありませんが、その老人ホームがどのような組織構成になっているのか、単純に知りたいという気持ちになりました。
親や親族がオーナーで、後を継ぐために若くして役員を務めていたのかも・・・など、ついつい邪推してしまいました。
この老人ホームがどこなのか、容疑者の名前や奈良の老人ホームなどで検索しても見つけることはできませんでした。
私が少し検索した程度で分かってしまったら、すでに老人ホームにとっては大きなマイナス情報が拡散されていることになります。
施設長が入居者の預金を盗むような老人ホームに誰が入りたいと考えるでしょうか。
今入居している人もその家族も、これから入居しようと考えている人も、全員が負のイメージを抱きます。
名前が知られた瞬間に倒産や廃業に追い込まれる、それほど大きな事件だと思われます。
企業や店のマイナスイメージは時に致命的な損害となり、回復不能な状態に追い込まれることもあります。
元社長、元社員の犯行、と報道されても、多くの人はその企業や店自体にも多少の責任があるはずだ、他の社員はなぜ止められなかったのか、日頃どのような教育をしていたのか、体制や管理方法に問題はなかったのか、など様々な疑問を持つでしょう。
企業や店には関係のない個人的な犯罪であっても、マイナスイメージを伴う可能性があることを認識しておくべきです。
その上で社内の体制、社員教育、入退出記録、商品や備品の在庫管理など、雇用する側(企業・店)にも事前にやらなければならないことが分かるでしょう。