空き巣が好きな家・嫌いな家
泥棒被害に遭わないためには、泥棒が嫌がることをしましよう!
泥棒の被害に遭われた人の多くが、「まさか自分が被害に遭うとは思っていなかった」とおっしゃいます。
・我家は現金など置いていなかったから、泥棒に遭わない。
・我家は貴金属など泥棒が狙うようなものがないから泥棒被害に遭わない。
となぜか確信して安心されているのです。
ところが、「泥棒の常識と一般の方の常識は違う」のです。
空き巣・泥棒が目をつけるポイント
泥棒と一括りに語られることも多いですが、その手口の内容で、「空き巣狙い」「忍び込み」「居あき」等の手口に分けることができます。この3種類が一般家庭向けの侵入窃盗手口です。
・空き巣狙い:昼間不在の住宅に侵入し、金品を盗むもの
・忍び込み:夜、家人が就寝時に住宅の屋内に侵入し、金品を盗むもの
・居あき:昼夜、家人が昼寝や食事・洗濯物干し中庭先の手入れなどをしているすきに屋内に侵入し、金品を盗むもの
泥棒の「下見」のポイント
実は泥棒がたまたま通りがかった家に侵入するということは殆どありません。完全犯罪を狙う泥棒は必ず「下見」をし、綿密に計画を立てて犯行に及びます。
・家族構成、人数
・家族の行動予定
・建物の死角
・近くの警察署の場所
・近所の状況
ゴミを出す日はいつで、どれくらい井戸端会議をしているか…
ということまで調べ、ゴミ出しの間に侵入する泥棒もいるほどです。
泥棒から警察が聞き出した「泥棒がその家を狙った17の理由」
①泥棒しやすく逃げやすい。
②怪しまれにくく、捕まりにくい。
③防犯意識が薄く、警備システムなどがついていないため入りやすい。
④人通りが少なく、人目につきにくい。
⑤塀や植木などで隠れる場所があり、表からの見通しが悪い。
⑥建物に死角があり、表から犯行が見えない。
⑦見通しの悪い位置に勝手口がある。
⑧夜間、家のまわりに暗がりができる。街灯が少ない。
⑨近所つきあいがなく、居住者相互の面識がないため発見されにくい。
⑩金目のものがある。
⑪2階のバルコニーや窓へあがる足場がある。(雨どい、カーポート、塀)
⑫ピッキングしやすい鍵が玄関についている。
⑬面格子のない小窓がある。
⑭窓にクレセント錠だけで鍵がついておらず、窓破りが容易そう。
⑮新聞受けに新聞や郵便物がたまっている 。
⑯夜になっても洗濯物が干しっぱなしになっている。
⑰夜になっても室内照明や外灯がついていない。
泥棒の侵入決断理由
・施錠忘れの箇所が必ずあるから(18%)
・侵入すると外から内部が見えにくい家だから(15%)
・周りに人気がない住宅だから(11%)
・夜間電気が消灯しているなど留守宅と人目で分かった(7%)
泥棒が犯行を諦める時のポイント
・補助錠などで侵入に10分以上かかるとき。
・近所の人にジロジロ見られる。
・犬がいてあきらめた。
・防犯装置設置のマークがあった。
狙われやすい環境8つ
①盛り場周辺の住宅街
逃げるとき人込みにまぎれやすい
②人通りが少なく、路地の奥まった場所
侵入が見つかりにくい
③塀が高い、植木が茂っている
通りから見通しが悪く、犯人が隠れて犯行を行うことが可能
④外灯がない、暗い地域
犯人が隠れて犯行を行うことが可能
⑤鉄道沿線に近いところ
鉄道にて遠くにすぐに逃亡が可能であり、人の往来が多い
⑥夜間も交通量の多い幹線道路沿いの無人店舗
夜間周囲は無人となり、車の交通量が多いので騒音があり音を出しても気付かれない
⑦深夜営業の店舗
強盗などの対象となりやすい
⑧ゴミ出し日以外にゴミを出したり、放置自転車や放置ゴミがある、建物への落書きが目立つ地域
防犯意識が希薄、地域コミュニティが欠落している
住居別 狙われるポイント
①単身者専用オートロック付きマンション
夜間室内照明の点灯で無人かどうかがすぐに分かる。オートロック付きで防犯意識が低く無施錠な窓がある、隣近所との付き合いがない
②木造アパート
共働きで昼間無人、隣近所との付き合いがない
③高いブロックで塀に囲まれた家屋
道路から見通しが悪く、人目につかない死角がある
④内階段があるアパート
道路など外から人目につかない
⑤木造モルタル2階建ての家屋
別の建物などから2階の屋根、ベランダに渡って2階窓から侵入
狙われる侵入口の5カ所
①トイレ・風呂場・勝手口
換気のため開いていることが多い
②木の格子・ステンレス製の飾り格子のある窓
格子があると安心しているが、格子は外から外すことができる
③ガラスを使ってある玄関・勝手口・窓
ガラスを割って錠前を開けて侵入
④ベランダ側の窓
クレセント錠だけのことが多く、ガラスを割って簡単に開けて侵入。高層の場合は開けっ放しのこともある
⑤網入り(線入り)ガラス
網入りだと防犯ガラスだと考えているが、実際には破壊に弱い
住居別に見た着眼点
①市街地住宅
・交通量が比較的多く、犯行後 犯人の逃走が容易な環境ではある。
・建物が接近しているため、屋根伝いなど足場を利用される危険がある。
②新興住宅街
・共働きによる留守家庭の多い地域である。
・転居が多く、全く近所付き合いがない状態である。
・工事関係者、セールスなどの外来者の出入りが多く、犯人が紛れ込みやすい環境である。
・空き地が多く、照明設備が少ない環境である。
・建売住宅は、防犯設備などに関する防犯配慮が少なく、鍵の破壊工作に弱い戸締り器材を使用している。
③旧来の住宅
・近所付き合いはあるが、長い習慣で、外来者に対する防犯的警戒心が希薄になっている。
・戸締り設備が簡単で、不備なものが多い。
・防犯灯や照明設備が少ない。
・施錠する習慣がない。
④共同住宅
・流動世帯が多いため、近所付き合いが少なく、外来者に対する相互監視が行われていない。
・2階以上になると、出入口、ベランダ、窓などの戸締りが徹底していない。
・高層階になるほど防犯意識が低くなり、ベランダなどが無施錠で開けっ放しの状態であることが多い。
・簡単な戸締り器具が多い。
・鍵を牛乳箱や新聞受けなどに隠して、外出している人が多い。
・屋上、非常階段、エレベーターなどに外部の人が侵入しやすい。
狙わせなければ、泥棒に侵入されない
下見をした時に、「この建物は入りやすそう」と思われるから侵入されてしまいます。裏を返せば「この建物は侵入できない」と思わせる事ができれば侵入されないということになります。セキュリティハウスはこれを「狙わせない防犯」と呼び、防犯のご提案のコンセプトにしています。狙わせない防犯について詳しく知りたい方は下記をご確認ください。
また狙わせない防犯を体現した「防犯システム」の例をご紹介させていただいていますので、どんなシステムか関心のある方は下記をご確認ください。