2025.08.05
防犯センサーは「狙わせない防犯」の中核!仕組みと実例を紹介

防犯対策で最も重要なことは「侵入させないこと」です。そのためにセキュリティハウスが提唱するのが、“抑止・検知・記録”の3要素による「狙わせない防犯」。
本記事では、その中核を担う「検知(センサー)」の役割にフォーカスし、異常を瞬時に察知する防犯センサーについて、総合防犯設備士の視点から解説します。特にTAKEX(竹中エンジニアリング)製のセンサーを中心に、導入事例と効果、機器の選び方をご紹介します。
1. セキュリティハウスが提唱する“狙わせない防犯”の基本
セキュリティハウスが提唱する防犯対策は、以下の3つの要素から構成されています。
抑止(威嚇)
犯罪者に「ここはやめておこう」と思わせる仕掛け。
- 防犯カメラの見える化
- セキュリティキーパーなど威嚇機器の設置
- ステッカーや看板による警告表示
検知(センサー)
侵入をリアルタイムで発見する仕組み。
- 赤外線・音響・マイクロ波などによる異常検知
- ゾーン設計による死角排除
記録(カメラ)
証拠を残し、後の対応に役立てる機能。
- 映像で不審者の動きを記録
- ただし、覆面や帽子などで顔を隠されると、効果が限定されることがある
- 犯罪の“結果”は記録できても、“未然の防止”には限界がある
この3要素が連携してこそ、防犯対策は真に機能します。特に「抑止」は最も重要でありながら、軽視されやすい要素です。
2. 防犯センサーとは?「検知」機能の要
防犯センサーは、目立たず静かに、しかし確実に侵入の兆候を察知する装置です。不審者の動きやガラス破壊、扉のこじ開けなどを感知し、即座に威嚇や通報、カメラの起動を行います。
「検知の速さ」が最大の武器であり、防犯カメラと異なり“その場で反応する”ことが特徴です。センサーを起点とした初動対応が、侵入被害の有無を左右します。
3. TAKEX(竹中エンジニアリング)製センサーの強み
防犯設備のプロが信頼を寄せるTAKEXセンサーは、
- 高精度な検知力
- 屋外・屋内問わず使える耐環境性能
- 多様な用途に合わせたラインアップ を備えています。
特に外周警備に用いられる赤外線センサーやフェンスセンサー、屋内用のパッシブセンサーなど、現場のニーズに応じた設計が可能です。
4. 代表的な防犯センサー6種類と用途
センサー種別 | 主な用途 | 特長 |
---|---|---|
パッシブセンサー | 屋内の動き検知 | 温度差を感知し、人の動きを高精度で検知。死角カバーに最適 |
赤外線センサー | 外周・フェンス・駐車場 | ビーム遮断で侵入を即検知。誤動作が少なく、長距離対応も可能 |
マグネットセンサー | ドア・窓・シャッター | 開閉を確実に検知。構造がシンプルで誤作動しにくい |
フェンスセンサー | 工場・資材置場の外周 | 揺れ・傾きを検知。フェンスに触れた段階で即反応 |
ガラス破壊センサー | 店舗・事務所の窓 | 衝撃や破壊音を感知。夜間・無人時にも強い |
シャッターセンサー | 倉庫・店舗の搬入口 | 振動やこじ開けを検知。威嚇装置と連動して即座に反応 |
5. センサー+他機器の連携が生む「多層防御」
防犯センサーは単体でも効果を発揮しますが、以下の機器と連携することで防犯力が飛躍的に向上します。
- 抑止(威嚇)|セキュリティキーパー:音や光でその場で威嚇し、犯行を断念させる
- 検知(センサー)|TAKEX製各種センサー:侵入の兆候を瞬時に捉える
- 記録(カメラ)|防犯カメラ:映像を証拠として保存。ただし、覆面や暗所では識別力が下がることも
この3要素を一体化させた「抑止・検知・記録」の多層防御こそが、“狙わせない防犯”の理想形です。
6. 建物・用途別のおすすめセンサー配置
設置場所 | 推奨センサー | 防犯ポイント |
玄関・出入口 | マグネット+パッシブ | 開閉と動作の両方を検知し、初動対応へ |
窓・扉 | マグネット+ガラス破壊 | こじ開け・ガラス割りの両方に対応 |
外周・フェンス | 赤外線+フェンス | 敷地への侵入を即座に検知 |
駐車場・搬入口 | 赤外線+屋外パッシブ | 車両・人物の接近を検知し、夜間警備に効果的 |
屋内死角 | パッシブ | 倉庫・バックヤードなどの死角監視に最適 |
7. 専門家による設計で“隙のない防犯”を
センサーの効果を最大化するには、「どのセンサーを・どこに・どう組み合わせるか」が重要です。
- 動線の読み取り
- 死角の排除
- 重層的な配置
これらは専門知識と現地の把握なしでは困難です。必ず防犯設備士に相談のうえ、現場調査・プランニングを行いましょう。
まとめ|防犯センサーは“狙わせない防犯”の要
防犯センサーは、単なる「検知機器」ではなく、“狙わせない防犯”の要です。
- 抑止(威嚇)
- 検知(センサー)
- 記録(カメラ) この3要素が適切に機能してはじめて、犯罪を未然に防ぐセキュリティシステムが完成します。
TAKEX製センサーを活用した防犯設計で、被害を「起こさせない」環境づくりを目指しましょう。
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この記事は2025年8月5日に内容を更新しました。